2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

本日、再招集される第三者委員会に間に合うように、暴力行為があったとする陳述書を愛荘町長と教育長宛に送りました。

この陳述書は、実際に暴力行為を受けたと認めている生徒さんから弁護士が聞き取りを行い、それを陳述書の形にした物です。
この陳述書の冒頭で、その生徒さんは、

一宮顧問は直ぐ怒り叩く先生で怖い先生でした。

と述べています。

具体的な一宮元顧問の暴力については、

叩かれるのは、乱取り練習の時が多く、3日に1回程度の割合で叩かれていた。
乱取りの練習中に、一宮顧問から、「どこを見てんねん」と怒鳴られながら、平手打ちで力一杯叩かれて、その場で倒れたところを続いて太もも蹴られたことがある。


という内容が述べられています。
康嗣や他の生徒への暴力についても、詳細に記述があります
さらに、この一宮元顧問の暴力を他の先生は知っていたとも述べられています。

この陳述書には、前回の記者会見で私が依頼した暴力行為の調査についても、述べられています。
聞き取りを行ったのは、川島教頭、木村柔道部副顧問、教育委員会の人間の3名で行われ、一宮顧問はどういう存在だったか、どんなことをされたかなどとという質問をされたと述べています。
そして、

恐くて厳しい先生で、試合のときに蹴られたり、殴られたりした。
柔道部の練習では3日に1回の割合で平手で強く殴られた。


と答えたという記述があります。

この生徒さんは、勇気と強い信念をもってこの陳述書の作成に協力をいただきました。
生徒さんご自身、ご両親に、深く、深く、感謝いたします。
ありがとうございました。

この陳述書には、間違いなく一宮元顧問による暴力行為があった事、そしてそれを秦荘中学校と教育委員会が行った調査の場で、間違いなく述べた事が記載されています。

遺族は、この陳述書と著明アスリートによるスポーツ指導上の体罰の無意味さ等について掲載された雑誌を併せて、村西町長と藤野教育長宛に送付し、さらに本日開かれる第三者委員会に提出するように総務課のH氏に依頼をし、了承をいただきました。


スポンサーサイト

FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/08/11 10:13】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
先日の記者会見で、報告書が再提出される事になりました。
第三者委員会は、先日の記者会見の日(7月14日)で解散となっているので、報告書の再提出にあたっては再度、第三者委員を任命し委嘱する必要があるという説明を愛荘町から受けました。

もう一度、第三者委員を組織する必要があるという事です。
遺族は、以下の要望書を7月20日付けで愛荘町に送付をいたしました。

愛荘町長 村西俊雄殿
2010年7月20日

「町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会」に関する要望書

検証報告書の再提出にあたり、先の第三者委員会が一度解散をしていることにより、改めて第三者委員会を組織されると聞いております。
新しく組織される第三者委員会につき、以下を要望いたします。 



1. 新たに組織される委員会に、前委員だけでなく「全国柔道事故被害者の会」が選出した委員を一名選任する事。
2. 委員会の報告書については、一般に公開する前に、まず遺族に公開する事。
3. 報告書を公開する前に、報告書に対する遺族側の質問権を確保する事。
4. 報告書が提出される委員会については、質問者として遺族及び代理人の出席を求め  る。
以上

1. について
「全国柔道事故被害者の会」は、内外の豊富な柔道事故に関するデータ、柔道事故が機序となる脳損傷に関する医学的データ、柔道事故のまったく起こっていない欧米の柔道連盟の安全対策マニュアル・医療マニュアルを独自で翻訳し保有する日本で唯一の団体です。
豊富な事故データ、医療データ、特に欧米の柔道協会による安全対策のマニュアルは、愛荘町が今後の事故防止、安全対策を講じる上で、必ず大きな力となると考えます。
また、直接の関係者でもない事から、第三者委員会の出席については規定上の問題もなく、第三者委員の公平・公正さを保ためにも有効であると考えます。
2と3について
前回出された報告書において、被害者の部活動の参加日数等、事実関係が明らかに間違っている箇所が多々有ります。これは事実確認を一方的にされているからに他なりません。
正しい事実認識がなければ、正しい検証は導きだされません。そのために、事前に事実確認を遺族にすること、遺族側により報告書への質問権を確保する事を要望します。

4について
前回同様に、出席を求めます。



先日の報告書で、事実認定に多々誤りがあった事を鑑み、事前に遺族側に事実認定を確認する事、
また、第三者委員会に新たに「全国柔道事故被害者の会」が選任した委員を入れることを旨としております。
先日の記者会見におきまして、村西町長は自身の判断のみで委員を選考されたことを明かされました。
1人の人間の判断で委員を選任することについては、むしろ、そちらの方の公平性・公正性に疑問を感じざるをえません。

直接的な関係者を排除するという町の意思を尊重し、尚かつ、委員会の公平性・公正性を保つために、あらたに被害者の会より委員を加える事を強く要望いたします。

とくに、被害者の会は、内外の柔道事故事例、柔道事故における脳損傷に関する医学的データ、さらには、死亡事故がまったく起こっていない欧米の安全ガイドラインを独自に翻訳し所有する唯一の団体です。

被害者の会には、愛荘町が、事故の再発を防ぎ、安全対策を講じるために、必要な資料を提供する準備があります。
愛荘町が真摯に、この事故の事を考え、再発防止を望むのであれば、被害者の会より委員を選任されることを要望します。

FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/07/22 11:25】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
愛荘町の記者会見の後、遺族側の記者会見を開きました。

そこでお話をした事を交えながら、今回の第三者委員会による秦荘中学校の事故の検証報告書についての、遺族の評価を記載いたします。
町側の記者会見では、否定的なポイントのみを述べましたが、評価のできる内容も含まれています。

■評価できるポイント
1.柔道知識に基づいた分析がされ、一宮元顧問の指導が適切ではなかった事を指摘し、それが事故の要因の総括として記載されている点。
2.秦荘中の柔道部の安全対策が、今まで経験に頼っていたものと言わざるを得ないとし、秦荘中学校の責任を認めた点。
3.脳震盪やセカンドインパクトシンドロームに言及し、柔道の指導者にそのような医学的知識の啓蒙が必要であるとしたことは、今後の事故防止、安全対策の観点から高く評価できる。

■評価のできない点
1.事実認識の間違い
康嗣が練習に参加した日程の掌握と練習内容の掌握が決定的に甘い。

報告書に記された康嗣の部活動の活動日数は、家族が掌握している活動日数よりも多く記載されています。
これは、おそらく柔道部の活動日から康嗣の欠席日のみを抜いたものをベースとして算出したからだと思われます。
今回の報告書、事実認定の間違いが多くの部分で見られます。

練習参加日数などは、事故検証をするにあたっては基本の基本であり、この日数掌握さえ間違っているというのは、検証委員会で詳細な調査が行われていない証拠であると考えます。

検証報告では、5月の練習参加日については、学校欠席日以外は練習に参加している事になっていますが、欠席日以外にも練習に参加していない日があります。
また、6月の康嗣の練習日は15日間となっていますが、6月は康嗣は練習中にふくらはぎの筋断裂を起こし、部活動を長期にわたって休んでいるのです。この事故によって部活動を休んだ日数がすべて練習に参加した事になっています
6月の事故については、検証委員会に主席をした際に検証委員の方には申し上げているにも関わらず、その事故についての記載もなく、事故後の練習欠席日についても掌握されていない事になります。

4月から事故発生までの康嗣の部活動での活動実績は、報告書では59日間となっていますが、実際には合計で50日間になります。

報告書の中では、事故当日の練習だけでなく、康嗣が部活動に参加した4月以降の練習についても検証をされなければならないと謳われています。
私も、その通りだと思いますが、しかし、その検証すべきだとする4月以降の練習内容を検証委員会では、正しく、そして詳細には掌握をされていません。
例えば、乱取り練習が行われた日が、報告書では5月31日からになっていますが、乱取りはこれ以前に行われています。
5月2日近江高校で合同練習が行われていますが、この時にすでに康嗣は乱取り練習をさせられていたという証言があるのです。

これらの事実認定の間違いは、検証委員会が学校側から提出された資料を盲目的に信じているからに他なりません。
部活動の欠席日などは、家族にその確認をしなければ正確さを欠く事は、誰が考えても解ることだと思います。
これらの基本的なデータについてすら、家族に事実確認をせず、一方的な資料によって検証されること自体、検証報告の公平性・公正性を欠くと言わざるを得ません。

愛荘町には、要望書で報告書への質問権を確保するように依頼をしていましたが、それを拒否したことが、このような基本的なデータの間違いに繋がっているのだと思います。
愛荘町は、次回の報告書の提出にあたっては、事前に記載した事実に間違いがないかを、まず遺族に確認する必要があると考えます。
遺族の質問権を確保されることを強く要望します。

子供が一人死んだという重大な事件の検証である以上、正しいデータに基づいて検証される事が必要です。
正しいデータに基づいた検証でなければ、正しい結果を導きだすことは出来ません。
家族は、この点についても指摘をしていましたが、結局反映されないままの報告書になっています。

遺族の要望を無視した愛荘町には猛省を求めます


2.練習内容の詳細が不明
4月に遡って練習内容を検証するという事には賛同いたしますが、前述のようにその練習内容については、詳細に触れられていません。
この事は、学校側への聞き取りを一方的に行っただけで報告書を作成されているからだと推測します。

喘息のある子供に防塵マスクをつけてランニングさせていた事、受身の指導期間が8日間程度でしかなかった事、その後何ら段階的な練習がされていないこと。
これらの事は、検証委員会で遺族側が申し上げたことですが、それについての記述が一切無く、また、一宮元顧問による練習が、全柔連の安全指導の手引きを無視し、無謀で、安全配慮義務、危険回避義務に欠けるものであった事の内容について詳述されておりません。

さらには、日常の練習において一宮元顧問による暴力行為が頻繁に行われていた事についても、記述がされていません。
日常から暴力的な指導がされていたか否かは、秦荘中の柔道部の練習が適切に行われていたかどうかを判断する上で、また、部活動における安全配慮義務、危険回避義務が正しく機能をしていたかどうかを判断するにおいて、非常に重要な問題であり、さらに、学校教育の観点からしても、このような指導が行われていたことを容認していたとすれば、学校管理者への責任追求は免れないところでもあります。
この一宮元顧問による暴行については、詳細を検証し、報告書に盛り込むべき内容です。

これらの事を詳細に検証し、初めて本当の安全対策が講じられると考えます。


3.事故当日の練習内容の記載が不明瞭
事故当日の練習内容、とくに最後の乱取りについての検証がほとんどされていません。
また、当日の練習では、絞め技をする生徒に一宮元顧問が「落ちるまで絞め続けろ」という指示を出すなど、生徒の安全を無視した練習が行われていたという証言がありますが、この事にも触れられていません。

また、当日の練習では部外者が練習を指導していました。この事についても、この部外者が誰で、どのような経緯で指導をし、それを学校としてはどのような手続きを踏んだ上で認めていたのか、についての記載が欠落しています。
顧問以外に部活動を指導する人間がいる場合、その人物についてどのような審査をした上で、部活動の指導をさせたのか、部活動の安全性を保つ上で、当然調査、検証するべき事です。

康嗣は、一宮元顧問に投げられた直後に意識不明になっています。
当然、この最後の一宮顧問との乱取りは、詳細に検証され記述されなくてはいけませんが、この部分も詳細さを欠きす。
元顧問が康嗣を投げたのは、「大外返し」という返し技です。返し技を受けた際の受身は、全柔連の柔道の安全指導の手引きによれば、受身の技能レベルでは最も高い技能レベルが必要であるとされるものです。
受身が下手であったと証言される康嗣を、受け身の取りづらい返し技で投げるという行為の不当性について、もっと検証をするべきです。


4.事故原因の追及
事故の要因は、一宮元顧問の指導が強行で限度を超えたものである、とされていますが、具体性に欠けます。
不適切な指導が死亡の要因であるならば、それを明確に記述するべきです。

また、医学的提言としてセカンドインパクトシンドロームにふれ、脳震盪との関係を明記されています。
報告書では、水分補給の時に水筒のある方向とは違う方向にいった時に、脳震盪であった可能性に触れています。
セカンドインパクトシンドロームに言及しながら、当日の脳震盪と死亡の因果関係、即ち、脳震盪の起こっていた康嗣に対して、一宮顧問が激しい投げ技をかけた事によってセカンドインパクトシンドロームが引き起こされたた可能性があるかどうかについても言及するべきです。


5.責任の所在が不明確
この報告書では、一宮元顧問の指導が不適切であったことは繰り返し記載されています。
しかし、このような不適切な指導を行った人物に部活動の指導をさせていた管理者の責任については、明確な表記がありません。
記者会見で、村西町長が明言された通り、
一宮元顧問、北村学校長、秦荘中学校教職員、教育委員会、愛荘町のすべてに責任の所在があると、明確に表記するべき
です。


6.事後直後の対応について触れられていない点
康嗣が意識を失ってから、どのような対応がされたのか、事故の検証報告書であるにも関わらず、その記述がまったくありません。
救命の可能性を考えれば、事故発生後どのような対応をしたか、救急要請はいつか、関係各所への連絡はどうしたのか、等は当然検証されてしかるべき内容ですが、この部分については一切検証が行われていません。

事故発生後、すでに意識を失っている康嗣の頬を、一宮元顧問が平手で何度も強く打つという行為が適切な行為なのか、また熱中症や癲癇を疑う等、医学的無知であったことについても一切触れられていません。
同様に、救急要請の部分についても、その詳細について一切触れられておらず、また、警察署への連絡についても一切触れられていません。
この部分が検証されなければ、事故が起こったあとに、学校側の危機管理が正しく機能したがどうかが解らないままになり、学校側が正しく責任を果たしていたのかどうかが解りません。
事故報告書であれば適切であったか否かについて必ず触れるべき点であり、この点に一切触れられていない事には不自然さを感じます


5.家族への対応
事故後、家族への連絡がどのように行われたのか、その連絡方法は適切であったのか、事故後に説明責任が果たされたか、につても検証をされるべきです。




全体的に、事実認識が決定的に甘く、検証が不正確で、徹底しておらず、事故の全体像、秦荘中学校の柔道部の部活動の全体像を掴むことができない報告書になっています。
元顧問の指導の不適切さを認めながら、その指導の詳細については触れられておらず、学校や町の責任については明確な表現を避けた、非常に中途半端な報告書であると言わざるを得ません。

同様の事故を二度と起こさないために、この検証委員会が設置をされ、この報告書が提出されたのであれば、間違った事実認識のままでは、正しい安全対策はとれません。
また本来触れられるべき内容にふれられないままでは、同様に、正しい安全対策はとれません。

愛荘町、新たに設置される第三者委員においては、この事を真摯に受け止め、報告書を再提出する事を強く求めます。

FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/07/19 23:30】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
前回の続きです。
藤野教育長は、一宮元顧問の体罰、暴力行為はなかったと、記者会見で明言をしました。
その根拠は、秦荘中学の教師に調査をした所、教師全員が一宮良太元顧問が日常的に暴力行為をしていた事実はないと証言をしたという報告を北村孝弘校長より受けているからであるという事でした。

教師だけでなく生徒にも調査したのかという質問が出ました。
藤野教育長は、それは聞いていないと、答えました。

実際に、暴力を受けていたのは、生徒なのです。教師ではありません。
実際に暴力を受けていた生徒に何の調査もせず、暴行をしていた側と同じ教師にのみ、その事実を確認するという事自体、良識を疑います。
そして、それが正しい調査であるとばかりに堂々と主張される事も、同様です。

一宮良太元顧問から暴力を受けていた生徒さんに取材をし、その証言をとったある報道関係者から「現に暴力を受けたと取材で答えてくれた生徒がいる」とした上で、藤野教育長に、「では、あれは子供が嘘をついたとでもいうのか?」と質問が飛びました。
藤野教育長は、「それは、解りません」と答えました。

学校側の報告は一方的に信じるが、暴力を受けたと答えている子供の証言については、それは解らないと言ったのです。
これが、現在の愛荘町の教育長の口から出た言葉です。


前回も記載しましたが、柔道部の副顧問の木村教諭は柔道の大会の会場で一宮元顧問が生徒を平手で殴ったことを私の前で認めています。
北村孝弘校長自身も、私が再三に一宮元顧問の体罰について調査をして欲しいと依頼をした際に、「生徒の成長を願っての指導であり、体罰ではない」とし、暴力行為は認めながら、それは体罰ではないとしたのです。すなわち、暴力行為があったこと自体は認めているのです。

私は、昨日、秦荘中学校に電話をいれ、当時の康嗣の学年主任であった谷田教諭にこの事を訊ねました。
秦荘中の全教師が、一宮元顧問の暴力行為を見ていないと証言しているらしいが、あなた自身も知らないのか、と。
谷田教諭は、まず、「この事について何も話すなと北村孝弘校長から指示が出ている」とした上で、「私は、野球部の顧問なので、道場に行くことがなく、暴力行為はみていない」と話しました。
しかし、この谷田教諭も、上記の、北村校長が「指導であり体罰ではない」と私に説明した時に同席をしており、暴力行為自体の存在は認めているのです。

前回も言いましたが、これらの事は、すべて音声として残っています。
(余談ですが、現在、私達が刑事告訴をした被告訴人の北村孝弘校長が秦荘中の教師に「何も話すな」と自分の立場を利用して指示を出している事にも驚きます。また、それを教師が守っている事にも驚きます。この指示は、捜査妨害にあたらないのでしょうか?)

秦荘中学の全教師が一宮良太元顧問の暴力行為を知らなかった、というのは明らかな嘘です。

生徒は、一宮元顧問が日常的に平手打ち等の暴力行為をしていたことを知っています。
しかし、教師は、見た事も無い、知らない、と言っているのです。

暴力行為があったことは、すぐに、そして確実に証明できます。
暴力行為があったと証明された時に、彼らは生徒に対して、何と説明をするのでしょう?

彼らに教職者としての誇りはないのでしょうか?
生徒に嘘をついてまで、彼らが守りたいものとは、一体何なのでしょうか?


今回の検証委員会の報告会で、報道陣より再三された質問は以下のものでした。
「事故の責任の所在は、どこに(誰に)あるのか?」
「事故が起こった原因は何なのか?」

そして、この質問は、この報告書の最大の問題点です。

一宮良太元顧問の指導が不適切であったことは繰り返し出てきます。
しかし、その不適切な指導の内容が詳細にわたり触れていないのです。
そして、それが、事故の原因や責任の所在を曖昧にしているのです。

この報告書の問題点は、
顧問の責任を記載しながら、町や学校の責任を明確に記載できていない事。
本来記載されるべき事が記載されていないがために、事故原因や責任の所在が曖昧になっている事、です。

暴力的な指導がその最たる例であると思います。
報告書内に、暴力的な指導が日常的に行われていた事が明記され、そのような指導が事故の素地であったと明記されていれば、そのような暴力的な指導を看過した学校や町の責任にまで言及されなければいけません。
しかし、その事に触れられていないことで、村西町長が内容を読めば責任の所在がわかる、という程度にあやふやにされてしまったのです。

顧問の暴力行為に触れていないことについて、私は、村田委員長にも質問をしました。

私達が、検証委員会に出席した時にも、私は秦荘中の柔道部では一宮良太元顧問によって日常的に暴力的な指導がされている事を話しています。

何度も言いますが、私は日常の練習の中に、事故の芽が潜んでいる、事故の遠因があると思っています。
その事については、村田委員長も同意されるからこそ、報告書をまとめるにあたり、事故当日の事だけでなく、4月以降の柔道部の日常の練習内容を検証されようとしたのだと思います。

私は、村田委員長に、日常的に暴力的な指導が行われていたのであれば、それは秦荘中の柔道部の事故に関係する重大な要因だと言いました。
あの検証委員会で私が日常的に顧問の暴力行為があった事を話していながら、この報告書でその事に踏み込まなかったのは何故かと聞きました。

村田委員長は、日常的に暴力的な指導が行われていた事は事故の重大な要因であると認められました。
しかし、その事を何故明記しなかったかについては、「申し訳ありませんでした」と謝られたのみで、明確な返事はいただけませんでした。

村田正夫委員長は、著名な柔道家です。
その事を、私は全柔連の方から聞きました。
その方は、全国柔道事故被害者の会のシンポジウムにも出席され、その時にも、村田委員長が自分の信念に基づいて報告書を作成すると話されている、という事を聞きました。
私が、検証委員会に出席し、1時間40分にわたり話し続けた時も、村田委員長は、ずっと私の目を見、私の話を実に真摯な姿勢で、真面目に聞いていただいていました。
私が、このブログで再三にわたり愛荘町が設置した第三者委員の公平・公正さに疑問があると記載しても、現在の委員会が公平・公正ではない、と言っているのではないとエクスキューズを入れてきたのは、この時の村田委員長の姿勢に期待をしていたからです。

村田委員長がこの報告書を、真摯な態度で作成されたのであろう事はよく解ります。
それは、報告書の随所にちりばめられた、柔道の知識に基づき、一宮元顧問の指導が間違いであったと、断定された表現で解ります。
これらの箇所は、村田委員長自らが起こされた文章なのだろうと推測します。

また、村田委員長は、記者会見の場でも、康嗣の事故の検証をするにあたり、自分にも子供がいるので、1人の親として、自分の子供におきかえて真剣に考えたとおっしゃいました。
また、私が検証委員会に出席した際に全委員に手渡した妹からの手紙を読み、涙を流しとおっしゃいました。
私は、この村田委員長の発言は本当だと思っています。

しかし、それでも、最終的に出来上がった報告書は、木を見て森を見ない内容です。
一宮良太氏の責任は言及されながら、その一宮元顧問の管理監督責任については明言をさけ、事故の原因についてもあやふやなままです。

私は、これが行政側が一方的に選んだ第三者委員会の限界であると感じました。


記者会見の終盤、
妹は、一言いいですかと、静かにこう話しはじめました。

「私は、今日家に帰って、康嗣になんて話せばいいんでしょう?

 今日、事故の報告を聞きに行ったけど、康嗣がなんで死んだのか別らへんて言われた。
 そう言えばいいんですか?

 執刀医の先生は、息子が死んだのは部活動中に原因があるとおっしゃっていただきました。でも、ここにはその事も、私が、学校や顧問に何度も何度も康嗣の体調や部活動の事でお願いしたことも、先生に殴られていた事も、何一つ載っていません。
 
 みなさんは、息子の命を、どういう風に考えているんですか?

 村西町長、町長は家族に誠意をもって対応するって言われましたね。
 それって、どういう事ですか?

 私達が望んでいるのは、そんな事じゃ有りません。
 何があったかを明確にしていただく事なんです。

 事故の原因も究明しないままに、どんな安全対策マニュアルができるんですか?」

W弁護士が、こう話しました。

「ご存知のようにこういう事件が起こると家族は地域から孤立します。
 その家族が、それでも望む事、それは真実を知る事です。
 
 誠意をはき違えてはいけません。

 葬式に来て、頭を下げる事、そんな事は誠意でも何でもありません。
 遺族が一番望んでいる事、それは子供の死んだ原因を明らかにする事です。
 それを、明らかにする事こそが、被害者に対する誠意なんです。
 そうする事で、遺族はようやく一歩前に進む事ができるのです。
 そこを勘違いしないでください」

この発言の後、「責任はどこにあるのか」という報道関係者の再度の質問に、村西愛荘町長は、
「一宮元顧問、管理者である秦荘中学校の校長、教職員、教育委員会、愛荘町のすべてにある」と明言
をしました。

「では、その事を報告書に盛り込んでください」と妹は言いました。

ここまで明言をしながら、村西町長は、それでも、「この報告書を読み込めば、どこに責任があったかは解ると思う」ので再提出には応じない姿勢を示しましたし。

私は、村田委員長に、藤野教育長は暴力行為の有無を再調査すると言っている、暴力行為が日常的に行われていたとするなら、それは当然この報告書に盛り込むべき内容だと思う、暴力行為があったとはっきりしたら、この報告書に追記をしていただけるかと聞きました。

報道関係者からも同様の質問が飛びました。

村田委員長は、教育委員会の調査報告を待って、再検討すると約束されました。
そして、再提出にあたり、一宮元顧問の指導内容の詳細と、事故の責任の所在を明確にすることも、同時に再検討すると約束をされました。

愛荘町は、報告書を再提出する事になりました。
第三者委員会は、この報告書の提出日で一度解散したが、新たに再度第三者委員会を組織することになったそうです。

最後に妹は、村田委員長に、手紙を読んで涙を流していただいた事、親としての気持ちを解っていただいた事に、感謝の言葉を申し上げました。
そして、再調査した報告書を、村田委員長が康嗣の墓前に持ってきていただけないかとお願いをしました。

村田委員長は、これをご承諾くださいました。


FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/07/18 13:26】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |

再調査に期待します!
heppoko runner
 Uncle Mustacheさんと康嗣くんのお母さまの訴えを、村田氏が真摯に受け止めること。その結果として、きちんとした再調査が実施されることを心より期待しております。
 一宮元顧問には、雲隠れせず、説明責任を果たすよう強く求めます。
 もちろん北村校長にも村西町長にも、誠意ある対応とともに、猛省を求めます。

コメントを閉じる▲
14時半から、愛荘町側の記者会見が始まりました。傍聴をするために私達も出席をいたしました。
愛荘町からの出席者は、村西俊雄氏(愛荘町長)、村田正夫氏(検証委員会委員長:びわこスポーツ成蹊大学準教授)、藤野智誠氏(愛荘町教育長)、那須淳子氏(教育委員長)の4名です。

最初に町側から、事故の概略説明と第三者による検証委員会の設置から報告書の提出に至までの経緯の説明があり、その後、村田委員長から報告書の概要が説明がされました。

次に、愛荘町長からこの報告書の内容を真摯に受け止め、誠意を持って遺族に対応するという短いコメントが出されました。

報告にあたり、村田委員長は、冒頭で
「報告書を作成するにあたっては、公平に忠実に、二度このような事がおこる事がないように委員会メンバーにて真摯に意見交換をしてまとめました」
と話し、この報告書を取りまとめた姿勢について触れられました。

そして、報告書は以下の3区分に分けて。とりまとめたという説明がありました。

1.2009年12月に愛荘町教育委員会の作成した「秦荘中学校柔道部事故報告書」について
2.秦荘中学校柔道部事故の検証について
3.今後の取り組み、再発防止について

そして、以下の報告がされました。

1の愛荘町教育委員会の報告書については、
愛荘町教育委員会の作成した事故報告書は調査・検証が足りない不十分な内容である事、当日の練習内容は適正であるとしている点については、根拠性がなく、必ずしても適正であったとは考えられない。

2の事故の検証については、
被害者の健康状況、柔道部の活動実績、被害者の活動実績、柔道部の練習内容、被害者の練習内容について調査を行い、検証を行った結果、一宮良太元顧問が、秦荘中学校において行っていた柔道部の練習は、健康状態、技能レベルを考えた場合、初心者に対して相応しい内容ではなく、被害者にとっては強行で限界を超えた内容であった
また、事故当時の練習中の水分補給の際に、水筒のある方向と違う所にあるいって行った時点で脳震盪が起こっていた可能性があったと指摘し、医学的、法的な検証が求められるとしました。

3の再発防止については、
保護者、学校、指導者の連絡を密にすること、生徒の健康自体の管理に注意することの他に、医学的見地から脳震盪やセカンドインパクトシンドローム等の医学的知識が必要である。

とそれぞれ、簡潔な説明がありました。
その後、報道各社からの質問がありましたが、前半の質問については以下に大別されます。

一宮良太元顧問の責任は明記されているが、学校や町側の責任はどうなのか、という事。
一宮元顧問に過失があると考えられるかどうか、という事。
死亡の原因が、部活動にあったのかどうかという事。

これらの質問は、報告書の書き方が、所謂オブラートで包んだような、あまりにも不明瞭な書き方のためにされたものです。

一宮元顧問の指導は不適切であるという事は明記しながらも、事故報告書でありながら事故の原因について言及をせず、また一宮元顧問の責任を問いながら、その一宮氏の管理者である学校や町の責任については明確に語られていません。

これらの質問については、

事故の原因について、
検証委員のメンバーであった脳外科の医師が、水筒と違う方向に行った時に脳震盪の可能性があり、この時点で、一宮良太元顧問が練習をやめさせていれば最悪の事態は回避できたと認識をしている事が明きらかにされました。
また、村田委員長自身も、打撲または頭部への最初の衝撃がどの時点であったかは解らないとしながらも、事故の原因が当日の柔道部の部活動中にある可能性は高いとしました。

学校や愛荘町の責任については、
村田委員長は、一宮元顧問と学校側との連携がとれていないと指摘し、学校側に責任があることを明言をされました。
また、この事については、村西愛荘町長も、記者会見の後半で
一宮元顧問、秦荘中学校、愛荘町のすべてに責任がある」とその責任の所在を明言しています。

しかし、では、そのことを報告書に追記してはどうかという質問に対しては、
「この報告書を読めば、どこに責任があったのかは、汲取れる」とし、その必要はないという見解を示しました。

行間を読めと言わんばかりの発言です。
どこに責任があったのかを、内容から汲取って理解をしなければいけないものが、検証報告書といえるのでしょうか?
この報告書の内容を真摯に受け止め、遺族に対して誠意をもって対応をすると、おっしゃっていた方と同一人物の、これが、愛荘町の行政のトップにいる方の発言であることに驚かされます。

さらに、報道関係者からは、
何故こんな無謀な指導者を雇ったのか?という質問も飛びました。

そして、この辺りから、徐々にこの事故を、町や学校が本当はどう捉えているのか、その本質が見えてきます。

藤野智誠教育長は、この質問に、日常的に教員として問題があれば辞めさせているが、しかし、問題はなかった、と答えました。
さらに、報道陣から、生徒の中にはこの先生に殴られていたという証言もあるが、と質問が続きました。
この問いに、藤野智誠教育長はこう答えたのです。

「体罰はありません。日常的に暴力行為は行われていません」

そして、こうも言いました。
暴力行為があったのかどうか、秦荘中学校の教職員に確認をしたところ、教職員全員がそのような現場は見ていないと証言をしました
北村学校長から受け取っているこの調査結果を私は信じているので、秦荘中学校において、この一宮良太元顧問が、体罰、もしくは暴力行為を働いた事実ははない、と認識しています」

それまでも、町のいい加減な物言いには、立腹をしていたのですが、藤野教育長のこの言葉を聞いたとたん、私はそれまで押さえていたものが一気に吹き出しました。

秦荘中の北村学校長に、顧問により日常的な暴力行為があったことを調べて欲しいと依頼をした時に、北村校長は、体罰は無いのだから調査はしないと言ってきたことを思い出しました。
なぜ、彼らは実際にあった暴力行為を、こうまでして隠蔽しようとするのでしょう?

一宮元顧問が柔道部の部活動中、あるいは部活動外でも、生徒を平手で殴っていた事は、このブログでも記載をした通り、弁護士の立ち会いのもとに複数の生徒さんに聞き取りをし、証言を得ています

学校の教職員が全員否定したという藤野教育長の話ですが、事故直後に、柔道部の副顧問の木村教諭は、私の前で、一宮元顧問が試合中に生徒を平手で殴った事があると認めました。
さらに、北村校長は、平手打ちなどの行為は生徒の成長を願う指導であり、体罰ではないと、これも私の前で話をしています。
当然ですが、その時の音声は総て残っています。
教師が全員暴力行為を見ていない、知らないなどというのは大嘘です。
北村校長も、木村副顧問も、体罰とは認めませんでしたが、暴力行為があったことは認めているのです。


私はこの秦荘中の柔道部の事件を語る時に、顧問が日常的に生徒を平手で殴っていたという事実は、とても重要な事だと思っています。

何度もこのブログで記載をしてきた通り、事故の遠因は間違いなく日常の指導の中にあるのです。
そのような暴力的な指導が日常的に行われていた事が、柔道部における安全配慮を疎かにし、そしてそれが、この報告書に記載されたような、強行で限界を超えた間違った指導に繋がるのです。

検証報告書は、安全のための提言を行い、部活動の安全マニュアルを見直す元になるものです。
その検証報告書で、暴力問題に目を背けてしまっては、真の安全対策など取れるはずがありません

そして、このような暴力的な指導は、一宮元顧問だけの問題ではなく、日本全国に存在する問題であり、そして、その事が日本において、柔道事故が頻発する要因の一つである事は間違いありません。
柔道界に横たわる暴力体質。その部分に目を背けてしまえば、真の安全対策など取れないのです。

さらに恐ろしいのは、秦荘中学校のように、生徒が殴られていたという事実を、教師全員で隠蔽しようとする教育現場の闇が存在すること
このような人間達が教育者であること。
本来、生徒を守るべき教師が、保身のために平気で生徒に不利益な嘘をつくということ。
この事は、日本の教育現場の、非常に恐ろしい問題であると思います。

私は、立ち上がり、藤野氏に
「今、この場に、元顧問に平手で叩かれていた子供を連れてきて証言をさせましょうか?」
と言いました。
「そこまでしなければ、あなた方は暴力の事実を認めないのですか?」
と言いました。

藤野教育長は、それでも学校長から体罰はないという調査を受けているという説明をしました。

私は、再度、暴力行為があったかどうかを調査するように迫りました。
体罰というと、また体罰の定義論にすりかえられ、体罰はないという結論を繰り返されるだけです。したがって、この時に、私は体罰であるかどうかは別にしろ、暴力行為があったかどうかを再調査するように依頼したのです。

藤野氏は、
「試合会場で、気合いを入れるために、背中を叩いたり、頬を両手でパンパンと軽く叩くなどの行為はありますよ」と、どういう意味で言っているのか解らないエクスキューズを入れました。
こちらは、元からそのようなレベルでの話をしているのではありません。

私:「私が言っているのは、平手打ちなどの行為です。平手打ちは、暴力行為と認めますか?」
藤野氏:「平手打ちが行われていれば、それは暴力行為です」

そして、一学期中に再度、柔道部に所属していた生徒と全校生徒に対して、一宮元顧問が暴力行為を働いていたか否かを調査する事を約束をしてもらいました。

さらに、私は1人でも叩かれた子供がいたら、それで暴力行為があったと認めるか問い迫ると、藤野氏は、「はい」と答えました。

暴力行為を容認し、しかも、その事実を教師が全員で、学校ぐるみで隠蔽する
これが、秦荘中学校で行われている事です。
これが、秦荘中学校の教職員の姿です。

一学期に行われるという再度の調査で、事実が明らかにされることを祈っています。

記者会見の様子は、1回で記載しようと思いましたが、長くなったのと記載しながらどうにも怒りが込上げてきましたので、次回にも続きます。

私は、暴力行為があったことを何故報告書に記載しなかったのかと村田委員長にも質問しました。
その事を含め、次回、記載していきます。


以下は、この検証報告会を報じた各紙の記事になります。

朝日新聞
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001007150002

毎日新聞
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100715ddlk25040360000c.html


FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/07/16 02:30】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
7月14日に滋賀県愛荘町の愛知川庁舎で行われた秦荘中学校の柔道部事故検証報告会に参加をしてきました。
報告書の内容、記者会見の様子等を何回かに分けて掲載していきます。

当日は朝からテレビの取材を受け、午後になって記者会見に同席をいただくW弁護士を最寄りの駅まで迎えにいきました。
実家を出る時に、テレビの取材に妹は「康嗣の墓前に報告のできる内容であることを期待しています」と言い、私は「公平・公正な報告書であることを期待しています」と述べました。

愛荘町の設置した検証委員会は、このブログで再三言いました通り、その選出理由も明確にされずに愛荘町が一方的に選任した委員会です。(村西愛荘町長は記者会見の場で、委員の選出について触れましたが、それについては次回以降に譲ります)
遺族は、愛荘町に対し、民事提訴を起こした場合一方の当事者になり得る愛荘町が、選出理由も明らかにせず一方的に選任した委員会では、委員会としての公平・公正さを担保できるものではないとし、遺族側の代理人も委員会の中に含むべきだと言う主張をしてきました。
結局、愛荘町は、それを認めることなく、昨日の報告書の提出となりました。

14時に愛荘町愛知川庁舎につき、まずは提出されるという報告書を受け取りました。

それでは、愛荘町の第三者検証委員会が提出した報告書の全文を掲載いたします。
以下よりダウンロードください。

「愛荘町中学校柔道部事故検証・安全対策検討委員会報告書」(PDF:約2.5Mb)

この検証報告書についての遺族の感想、コメントは次回以降に譲りますが、まずこの報告書について簡単に説明をいたします。
この報告書は、

1.2009年12月に愛荘町教育委員会の作成した「秦荘中学校柔道部事故報告書」の検証を行う事
2.秦荘中学校柔道部事故の検証を行う事
3.今後の取り組み、再発防止にむけての提言を行う事

を目的としています。

検証委員会の報告書では、まず前段で、2009年12月に愛荘町教育委員会の作成した「秦荘中学校柔道部事故報告書」についての検証報告がされていますので、そちらについても、以下に全文を掲載いたします。

「秦荘中学校柔道部事故報告書」(PDF:約432Kb)

前回、掲載させていただいた大分県竹田高校剣道部の事故報告書などとも比較していただきたいと思います。

記者会見の様子と、この報告書に対する遺族の評価は次回以降で掲載させていただきます。


FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/07/15 12:27】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
今週の水曜日(7月14日)に、愛荘町が設置した秦荘中柔道部事故の調査・検証を行う第三者による検証委員会「町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会」による事故の調査報告書が、村西愛荘町長宛に提出されます。

調査報告書の提出後、愛荘町が記者会見を開き、愛荘町の記者会見の後、遺族側も記者会見を開く予定になっております。

この検証委員会については、このブログでも取り上げましたように、遺族は、再三、愛荘町に対し、
「民事提訴を起こした場合、一方の当事者になり得る愛荘町が、その選出理由も明確にしないままに一方的に選任した検証委員会では、委員会自体の公平・公正性を担保することはできない」
と申し入れをし、遺族側の代理人もこの委員会の中にいれるべきであると主張をしてまいりました。

しかしながら、愛荘町はこの遺族の申し入れを断り、町の設置した検証委員会は公平で公正であるという独善的な主張を続けるのみでした。

誤解をいただきたくないのですが、私達は、愛荘町が設置した今回の検証委員会が公平・公正ではないと言っているのではありません。
一方の当事者が一方的に選任した委員会の、その公平・公正さをどのようにして保証するのだと、主張しているのです。
この委員会が、公平・公正に機能する事を一番願っているのは、私達遺族です。

ともあれ、このような経緯で設立された検証委員会の報告書が7月14日に提出されます。

この愛荘町の検証委員会の報告に先立ち、昨年の8月に大分県の竹田高校の剣道部で死亡された工藤剣太さんの事故(事故と表記しましたが、極めて事件性の強いものです)の調査報告書を、ご家族からお送りいただき、このブログに掲載させて頂くご了解をいただきました。
ご覧いただきたいと思います。下記よりダウンロードしてご確認ください。

大分県竹田高校剣道部事故報告書PDF(約8Mb)

工藤さんは、昨年の8月22日、康嗣の死亡する2日前に、竹田高校の剣道部で熱中症によってお亡くなりになられました。

竹田高校の剣道部の事故の場合、この報告書をまとめた検証委員会は、事故後、約2週間で立ちあがり、この報告書は、事故後約2ヶ月で提出をされています。

愛荘町が、検証委員会を設置したのは事故後、実に6ヶ月以上を過ぎてからであり、調査報告書が提出されるのは、事故から1年後という事になります。

竹田高校剣道部の事故報告書は、比較的よくまとまった報告書だと言われているものです。
生徒への聞き取り調査を行い、その証言を随所にいれながら、顧問の指導の問題点を抽出し、熱中症への配慮が足りなかった事、顧問の指導が不適切であった事、生徒の異常に気付かなかった事が、事故の要因であるとはっきりと明記されています。
顧問の不適切な指導と安全配慮義務違反、危険予知義務違反が、事故の要因であると言明しているのです。
その事が、この報告書の評価を高めているのだと思います。私も、その点は高く評価します。

しかし、事故の全体像を見れば、私はこの顧問の指導は、不適切などと云うレベルのものでは無く(もはや指導とすら呼べるものでもなく)、リンチだと思いますし、熱中症への配慮がたりないどころか、顧問は医学的に無知であると言ったほうが良いと思います。
顧問の暴力行為などについては、もっと深く踏み込み、刑事事件の可能性を示唆するべきですし、そのような暴力的な指導を容認していた学校の責任までも追及するべきだと思います。
それらを考えれば、全体的に甘い表現で、家族の目から見れば、おそらく不満の多い内容だと思います。
ある罪を認めることで、全体の大きな罪から目をそらしているような内容だと、私はそう感じました。

でも、この報告書が、比較的よくまとまった内容だと言われているのです。
何故でしょう?
それは、単に、過去の他の学校事故・学校災害の報告書があまりもいい加減で、酷い代物だからです。
それらと比較した場合、この報告書はよく見えてしまうのです。

本来、この報告書がよく思われるようでは、いけないのです。
もっと厳密に、深く、調査をし、事故の要因とその要因を作った者の責任を厳しく追及するべきです、また、その要因を許した者、団体にまで広く責任を追及するべきだと考えます。

愛荘町の報告書につきましては、7月14日以降にここに掲載させていただきます。
と同時に、愛荘町の検証委員会の記者会見の様子なども記載いたします。

比較的良く出来ていると言われる竹田高校の報告書。
しかし、その報告書ですら、前述の通り、多くの点で追求不足です。

比較してお読みいただきたいと思います。


FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/07/12 02:01】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
愛荘町の設置した第三者による検証委員会「町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会」による報告書の提出日が7月14日に決定した。

委員会は、当初5回開催され、その5回目が開催される今年の5月に報告書を出す予定をしていたのだが、委員会の開催が8回に延長され、それに伴い、報告書の提出が7月にずれ込んだのだ。
7月ということは、事故発生後、丁度一年が経つ事になる。

事故発生後、一年を経過してからの事故報告書、明らかに行政の対応の遅さを感じる。

7月14日は、町による記者会見が予定されているのだそうだ。
私も、その記者会見場に行く予定をしているし、同時に家族としてもコメントを出す予定をしている。



FC2blog テーマ:気になる教育行政 - ジャンル:学校・教育

【2010/05/28 16:42】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
2010年5月日に掲載した(http://judojiko.blog58.fc2.com/blog-entry-44.html)愛荘町長あてに送った第2の要望書の回答書が送られてきた。

要望書では、以下のことを要求していた。

1. 今後の委員会において、オブザーバーとして遺族及び遺族側代理人の出席を求める。
2. 委員会の報告書については、一般に公開する前に、まず遺族に公開する事。
3. 報告書を公開する前に、報告書に対する遺族側の質問権を確保する事。
4. 報告書が提出される委員会については、質問者として遺族及び代理人の出席を求める。
5. 今後の委員会の開催スケジュールの開示。

回答書では、1~4までの要望については、「考えていない」という回答で、5については決定次第開示するという回答であった。

理由として、以下の内容が添えられていた。(原文ママ)

 当委員会におきましては、関係者に対して会議への出席を求め、意見もしくは説明を聞くことができ、先般(3月30日)出席されたところであり、オブサーバー等の出席については考えておりません。
 また、当委員会での検討内容や資料等の情報開示については、個人名等の記載が多くあり、個人情報保護の観点から、当委員会において非公開の決定をされております。
 従いまして、遺族への事前の公開および質問機会等は考えておりません。
 委員会の開催スケジュールについては、その都度、次回の会議日程を決定しており、次回は5月12日に開催予定です。


ちなみに、この回答書が送られてきたのは5月11日であった。
前回の回答書と合わせてみると、私達遺族と愛荘町の考え方に決定的なずれがあることがわかる。

愛荘町は、検討委員会は公平・公正であるという前提で物を言っている。
私達遺族は、検討委員会の公平・公正さをどのように担保するのだと言っている。


再度言うが、検討委員会のメンバーは、愛荘町がその選考理由も明確にせずに、一方的に選任したメンバーで構成されている。
このようにして選ばれた検討委員会の公平・公正を、あのような事件に遭った遺族に、どのようにして信じろというのだろうか?

誤解をしていただきたくないが、現在の検討委員会が公平・公正な委員会ではない、と言っているのではない
むしろ、公平・公正な委員会であることを、私は心から願っているし、期待をしている

しかし、このようにして選出された委員会である以上、それがはたして本当に公平・公正に機能するかを疑うのは遺族として当然であるし、それが故に、この委員会が果たして正しく機能するのか、公平・公正に機能するのか、そのためのチェックをさせて欲しいと依頼をしているのだ。

どのような調査をして検討をするのか、その調査の方法が間違っていれば、調査結果が間違っていれば、当然間違った報告書が出る。
しかしながら、その過程は一切公開しないのだという。

これでは、遺族側の不信感が募るのは当たり前ではないだろうか。

仮に私達遺族が民事提訴をするとすれば(再三言うが、私達はまだ民事提訴は行っていない)、愛荘町は間違いなく当事者になるのだ。
その当事者になりうる者が行う調査が、意図的な内容ではないと言い切れるだけの明確な理由を愛荘町は提示すべきだと思う。






【2010/05/24 19:29】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |

愛荘町には怒りを覚えます!
heppoko runner
 愛荘町の姿勢は、いわばピッチャーが主審を兼ねる、と公言している
ようなものですね。
 どこに投げてもストライクと宣告できますし、バッターであるご遺族が
抗議しようものなら即刻退場処分にできると脅しているようなものです。
 むしろ、ルールを公表せず、バッターが打席に立つことも認めないまま
試合を一方的に開始した、というべきかもしれません。
 まさに「行政の面子>康嗣くんのいのち」という本音をむき出しにした
ものだと感じ、強い憤りを覚えます。
 自治体とは、住民の生命財産を守るための存在です。
 それがどうして、住民の権利と利益を侵害して、平気な顔をしていられる
のでしょうか?
 摩訶不思議ですし、怒りを禁じえません。

Re: 愛荘町には怒りを覚えます!
Uncle Mustache
heppoko runner さま
いつもありがとうございます。
彼らが私達家族の言っていることを理解できなことが不思議でなりません。
彼らは、公平・公正な第三者機関であると言う。
家族は、その根拠を示せという。根拠のないものをどう信用しろというのかと言う。
永遠の平行線です。
行政の傲慢さが現れているとしかとらえておりません。


コメントを閉じる▲
愛荘町長からの回答を受け、私たちは新たに以下の要望書を町長宛におくった。



愛荘町長 村西俊雄殿
2010年4月26日
「町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会」に関する要望書

4月22日付けの回答書を拝見いたしました。
遺族側の苦しみに配慮をしない、非常に残念な回答です。
委員会に町の職員が出席をしているにも関わらず、遺族側の出席を拒むこと自体、公平・公正さに欠けると考えます。
新たに以下を要望いたします。


1. 今後の委員会において、オブザーバーとして遺族及び遺族側代理人の出席を求め る。
2. 委員会の報告書については、一般に公開する前に、まず遺族に公開する事。
3. 報告書を公開する前に、報告書に対する遺族側の質問権を確保する事。
4. 報告書が提出される委員会については、質問者として遺族及び代理人の出席を求める。
5. 今後の委員会の開催スケジュールの開示。
以上

次回開催日も迫っている事と思いますので、2010年5月7日(金曜日)までに文書による回答をいただけますようお願いいたします。


以上が送った第二の要望書になる。

町長からの回答書には、遺族側の代理人を委員として出席することは考えていない、とあった。
しかし、この委員会には町側の職員が委員としてではないが出席をしている。では、同じ立場として、遺族側の人間がオブザーバーとして出席をすることには何の問題もないはずだ。

また、再三言うが、私たちはこの委員会自体に、果たして本当に第三者機関としての公平性、公正性があるのか、疑問を感じている。
報告書に、明らかな間違いがあれば、当然だがそれを正さねばならない。
それを正さねば、本当の意味での検証にはならないし、安全提言になどならないのだ
報告書を事前に遺族に見せ、その報告書に対する質問権を確保することは当然の事だと考える。

遺族側の検証をされずに公開されるのであれば、その報告書を遺族は認めない。
公開質問状を含むあらゆる手段で、その報告書の内容についての検証と究明を行う。

この第2の要望書に、真摯に町長が応える事を強く願っている。




【2010/05/03 11:51】 | 第三者検証委員会
トラックバック(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。