2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
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愛荘町の設置した第三者による検証委員会「町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会」による報告書の提出日が7月14日に決定した。

委員会は、当初5回開催され、その5回目が開催される今年の5月に報告書を出す予定をしていたのだが、委員会の開催が8回に延長され、それに伴い、報告書の提出が7月にずれ込んだのだ。
7月ということは、事故発生後、丁度一年が経つ事になる。

事故発生後、一年を経過してからの事故報告書、明らかに行政の対応の遅さを感じる。

7月14日は、町による記者会見が予定されているのだそうだ。
私も、その記者会見場に行く予定をしているし、同時に家族としてもコメントを出す予定をしている。


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【2010/05/28 16:42】 | 第三者検証委員会
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2010年5月日に掲載した(http://judojiko.blog58.fc2.com/blog-entry-44.html)愛荘町長あてに送った第2の要望書の回答書が送られてきた。

要望書では、以下のことを要求していた。

1. 今後の委員会において、オブザーバーとして遺族及び遺族側代理人の出席を求める。
2. 委員会の報告書については、一般に公開する前に、まず遺族に公開する事。
3. 報告書を公開する前に、報告書に対する遺族側の質問権を確保する事。
4. 報告書が提出される委員会については、質問者として遺族及び代理人の出席を求める。
5. 今後の委員会の開催スケジュールの開示。

回答書では、1~4までの要望については、「考えていない」という回答で、5については決定次第開示するという回答であった。

理由として、以下の内容が添えられていた。(原文ママ)

 当委員会におきましては、関係者に対して会議への出席を求め、意見もしくは説明を聞くことができ、先般(3月30日)出席されたところであり、オブサーバー等の出席については考えておりません。
 また、当委員会での検討内容や資料等の情報開示については、個人名等の記載が多くあり、個人情報保護の観点から、当委員会において非公開の決定をされております。
 従いまして、遺族への事前の公開および質問機会等は考えておりません。
 委員会の開催スケジュールについては、その都度、次回の会議日程を決定しており、次回は5月12日に開催予定です。


ちなみに、この回答書が送られてきたのは5月11日であった。
前回の回答書と合わせてみると、私達遺族と愛荘町の考え方に決定的なずれがあることがわかる。

愛荘町は、検討委員会は公平・公正であるという前提で物を言っている。
私達遺族は、検討委員会の公平・公正さをどのように担保するのだと言っている。


再度言うが、検討委員会のメンバーは、愛荘町がその選考理由も明確にせずに、一方的に選任したメンバーで構成されている。
このようにして選ばれた検討委員会の公平・公正を、あのような事件に遭った遺族に、どのようにして信じろというのだろうか?

誤解をしていただきたくないが、現在の検討委員会が公平・公正な委員会ではない、と言っているのではない
むしろ、公平・公正な委員会であることを、私は心から願っているし、期待をしている

しかし、このようにして選出された委員会である以上、それがはたして本当に公平・公正に機能するかを疑うのは遺族として当然であるし、それが故に、この委員会が果たして正しく機能するのか、公平・公正に機能するのか、そのためのチェックをさせて欲しいと依頼をしているのだ。

どのような調査をして検討をするのか、その調査の方法が間違っていれば、調査結果が間違っていれば、当然間違った報告書が出る。
しかしながら、その過程は一切公開しないのだという。

これでは、遺族側の不信感が募るのは当たり前ではないだろうか。

仮に私達遺族が民事提訴をするとすれば(再三言うが、私達はまだ民事提訴は行っていない)、愛荘町は間違いなく当事者になるのだ。
その当事者になりうる者が行う調査が、意図的な内容ではないと言い切れるだけの明確な理由を愛荘町は提示すべきだと思う。






【2010/05/24 19:29】 | 第三者検証委員会
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愛荘町には怒りを覚えます!
heppoko runner
 愛荘町の姿勢は、いわばピッチャーが主審を兼ねる、と公言している
ようなものですね。
 どこに投げてもストライクと宣告できますし、バッターであるご遺族が
抗議しようものなら即刻退場処分にできると脅しているようなものです。
 むしろ、ルールを公表せず、バッターが打席に立つことも認めないまま
試合を一方的に開始した、というべきかもしれません。
 まさに「行政の面子>康嗣くんのいのち」という本音をむき出しにした
ものだと感じ、強い憤りを覚えます。
 自治体とは、住民の生命財産を守るための存在です。
 それがどうして、住民の権利と利益を侵害して、平気な顔をしていられる
のでしょうか?
 摩訶不思議ですし、怒りを禁じえません。

Re: 愛荘町には怒りを覚えます!
Uncle Mustache
heppoko runner さま
いつもありがとうございます。
彼らが私達家族の言っていることを理解できなことが不思議でなりません。
彼らは、公平・公正な第三者機関であると言う。
家族は、その根拠を示せという。根拠のないものをどう信用しろというのかと言う。
永遠の平行線です。
行政の傲慢さが現れているとしかとらえておりません。


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柔道事故は何故起こるのか?
1つ目は、現場レベルでの指導の問題。
指導者の中に、旧態依然としたしごきのような指導をする者がいる事、安全への配慮、危険予知を怠っている事。
2つ目は、事故の原因究明が上辺だけで行われ、詳細に、真摯に、そして科学的に行われてこなかったこと。
それによって、事故対策、防止策が立てられなかったこと。

最後にとりあげるのは、日本における柔道を取り巻く環境とか、イメージといったものです。

柔道だから危険はつきものだ、柔道だから怪我をするのは当たり前だ、という考え方。
もっと過激な意見になると、武道だからそれなりの覚悟をするべきだ、というもの。
こういう考え方が、少なくとも日本には蔓延していると思います。

かく言う私もそうでした。
深く考察もせず、知識も無いままに、柔道は危険で、怪我をすることは仕方のないスポーツだというイメージを持っていました。
たまに見聞きする柔道関連の事故のニュースに、漠然と柔道は事故が起こる事が多いのだと思っていて、柔道というスポーツの性格上、それは仕方のないことなのだと思っていました。
なので、このように思われる方がいらっしゃることは理解もできるし、現状では仕方のない事だと思っています。

愛知教育大学の内田講師による学校柔道での死亡率という画期的な研究が発表されたのは昨年の秋です。
それを知り、柔道で家族が死亡した私でさえ、その死亡率の高さに愕然としたのです。

しかし、この数値を見ても尚、柔道だから他のスポーツより死亡率が高いのは仕方ない、柔道だから当然だと、捉える方もいらっしゃるだろうと思います。

しかし、このような柔道の持つイメージ自体を変革していかなければ、柔道の事故は減らないと思っています。
怪我をするのが当たり前だと思われているうちは、必ず怪我をします。
死ぬのも仕方がないと思われているうちは、必ず死亡事故が起こります。

柔道で死亡事故や重篤な脳損傷を起こす事故は起こらない、というイメージが定着しなければ、事故は続くと思います。
それは無理なことでしょうか?

そもそも、柔道をやる以上、本当に危険はつきものなのでしょうか?
柔道というスポーツは、死の危険性を内在しなければ存在しえないスポーツなのでしょうか?

フランスは日本の約半分の人口ですが、柔道人口は3倍もいる国です。
母数をそろえれば、日本の約6倍の柔道人口がいる事になります。

柔道に危険がつきものだと仮定したら、日本でこれほどの高確率で死亡事故が起っているのですから、フランスでも同様であろうと思いませんか?
柔道が常に死への危険を内在するスポーツであるなら、柔道人口が多ければ、それに比例して死亡事故数が多い筈です。

詳細な事例やデータは、柔道事故被害者の会が主催する第1回のシンポジウムで公開しますが、まったく違うのです。
柔道人口に比例した数で、死亡事故は起こっていないのです。
比例した数で起こっていないどころではありません。死亡事故自体が、少ないのです。
そこには驚くべきデータが存在します。
是非、日本中の柔道の指導者の方に、この事実を知っていただきたいと思います。
また、柔道は危険なスポーツだと漠然と思っている方、武道だから危険なのは当たり前だと思っている方にも、このフランスの情報を知っていただきたいと思います。

フランスは、先に述べたように、柔道で死亡事故や重篤な脳損傷を起こす事故は起こらない、というイメージが定着している国なのです。
柔道で脳損傷になる事、柔道で死亡する事が、信じられない国なのです。

柔道での死亡事故が、あるいは重篤な脳損傷事故の発生数が、他の国に比べ日本においてのみ突出していることが事実だとしたら、それは日本の柔道のあり方に、問題があると考えるのが自然です。
一体どこが、どう違うのでしょう?

それは、明確な安全へのガイドラインがあり、それが守られているからに他なりません。

こちらもシンポジウムで公開しますが、イギリスでは、イギリス柔道連盟が、少年の柔道の指導方法について、「成長過程にある選手の未熟な体を考慮しない過度な練習、不適切な練習をさせることは、虐待である」とガイドラインで表記しています。
欧米では、平手打ちをすれば、それで立派な虐待ですが、ここでは、過度な練習も、すでに虐待だと明言をしています。
シンポジウムでは、この他にアメリカやカナダの事例も紹介します。

安全性への明確なガイドラインがあり、それが厳守されていれば、柔道事故は防ぐ事ができるのです。
日本でも同様の事をすれば、事故は防げるのです。防ぐ方法はあるのです。
海外の事例がそれを物語っています。

全国柔道事故被害者の会が開催するシンポジウムで、私達はこの事について、おそらく日本で初めての情報を公開します。

このシンポジウムには、多くの方に、特に柔道の指導者の方にお見えになっていただきたいと思っています。
日本の柔道の安全を変える、その第一歩にしたいと強く思っています。





【2010/05/24 00:15】 | 柔道の安全について
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柔道事故は何故起こるのか?
前回記載したように、直接的な原因は、指導者の無謀な指導、危機管理意識の欠落、安全への配慮が欠落している事によるものが多いと思います。

更に、事故が起こった時の原因究明をおろそかにしてきた事、それが日本の柔道の安全に大きな障害になっていると考えています。

先日、大分の死亡事故の続報を掲載しました。
大分県教育委員会は、当日の練習に問題なしという見解を示しました。
どこまで、どのような調査をした上での見解なのでしょう?

柔道事故には、様々な要因があります。
それは、当日の練習だけでなく、日常の練習内容にまで及んで調査されるべきことです。
柔道場の環境や設備、部活動の雰囲気、体罰(暴力行為)の有無、受身等の基本練習の指導期間やその内容、段階的練習の指導の有無とその期間、事故当日の気温と環境、事故当日の練習内容と練習時間、水分補給の状況、練習相手との力量差、事故時の状況、事故の機序、事故後の対応、救命措置の方法、事故に遭われた個人の体調、事故内容の医学的検証、等、いくらでも調べることはあります。

事故当日以外の事は関係ないと考えられる方もいるかもしれませんが、それは間違いです。
事故が発生する遠因は、日常の練習の中にあります。
これらの事にまで及んで調査をしなければ、事故を減らすことはできません。
とにかく、細かく、科学的に検証をするのです。
関係がないと思われる事でも、調べるのです。
そして、その検証は、指導方法が適切であることを前提とするのではなく、まず指導方法が不適切だから事故が起こったのではないかと、疑う所から入るべきだと考えます。

秦荘中の場合も、町の教育委員会の作成した事故報告書には、当日の練習は適切であったと思われる(康嗣にとって適切であったかは不明というエクスキューズがありましたが)、という記載がありました。
どのような調査をした上で適切なのか、その記載がありません。
そのようなものは、単なる感想でしかないと私は思います。

柔道に限らず、事故が起こった場合、その発生原因を詳細に調べ、原因を究明することで、はじめて再発防止策が講じられるのです。
詳細な調査をせずに、ただ表面的な調査だけで、練習は適切であったという事で終わらせてしまえば、事故は続きます。

大分県教委は、練習が適切であった事の一つとして、柔道畳は2枚重ねだったから問題がなかった、という見解を示しました。
2枚重ねでも、3枚重ねでも、間違った指導方法をされていれば事故は起こります。

このようなニュースに触れると、事故が起こった時に、どのような内容について調査されるべきか、その指標をつくる必要があるのではないかと感じます。
過去の事例より、柔道事故が起こった際に必要な調査項目をあげ、まず、それらについて詳細な調査をする。
事故後何時間以内に調べる項目、というような時間的な指標も必要になるかもしれません。
現在、行われている柔道事故の調査というのは、調べる側ごとに時間も内容もばらばらで、非常に不明瞭で不明確ではないかと思います。

日本で柔道による死亡者が毎年出るのは、重篤な脳損傷事故が毎年出るのは、事故原因の究明をおろそかにし、具体的な対応策を講じられなかったからだと私は思います。

そして、もう一つ。
事故原因の究明が詳細に、科学的にされてこなかったから、事故の責任の所在があいまいになったのです。
この事が日本における柔道事故の大きな問題点の一つです。
この問題は、非常に大きな問題なので、改めて別カテゴリにて詳細に記載していきます。




【2010/05/23 16:38】 | 柔道の安全について
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柔道事故は何故起こるのか?
前回、中高における柔道の死亡率が他のスポーツに比べ、異常に高いことに触れました。

何故これほどの死亡率、危険性を含むのでしょうか。
柔道事故が起こる直接的な原因は、現場レベルの柔道の指導方法にあると私は思います。

全柔連は、組織を上げて、柔道の安全を説いています。
そのための指導書を発行したり、講習会を行っています。
この指導書に記載されている、柔道の指導方法の部分は非常に優れた内容です。
このブログで過去にも記載しましたが、すべての指導者が、全柔連の指導書とおりの指導をしていれば、事故は激減します。

日本で柔道事故が減らないのは、指導者の中に、この全柔連の指導書を無視するような、無謀で過酷な指導を行う指導者がいるからです。
強くするためには、過酷な指導が必要だと思っている指導者、自分がしたような過酷な練習経験が強さに繋がると信じている指導者、そのような指導者が身体の生育途中である子供に対し、科学的ではない無茶な指導をする事、それが日本に置ける柔道事故に繋がっていると私は思っています。

日本における柔道事故の死亡者の約6割が初心者です。
これは、指導者が、特に初心者に対して、配慮を欠き、安全性を無視した、無謀な指導を課している事を物語っています。
昨年、起こった3件の死亡事故、青森の藤崎中も兵庫の日生高校も秦荘中もすべて初心者で、そのすべてが乱取り中に起こっています。
受け身すら完全に身に付いていない初心者に対して力の差のある相手と乱取りをさせる事自体、全柔連の指導書からすれば、安全への配慮が足りない事になります。

受け身の指導をおろそかにし、すぐに実践的な練習に移る事自体が間違いなのです。
強くすることだけを念頭に置き、過酷な練習を課す事も間違いなのです。
当たり前のことですが、それが守られていないのが日本の現状であると思います。

以前から抱いていた疑問があります。
すべての指導者は、全柔連の指導書を読んでいるのでしょうか?
それとも、全柔連の指導書というのは、指導の理想であり、単なる努力目標なのでしょうか?

全柔連の指導書の通りの指導が行えない方には、柔道の指導を辞めていただく。
柔道界として、それくらいの毅然とした態度を示さなければ、柔道事故は絶対に減りません。

自身の行っていた過酷な練習こそが正しいと信じている指導者には、全柔連の指導書の通りやっていれば強くならないと思っている方もいるのかもしれません。

そもそも、強くなるとは、どういう事なのでしょうか?
秦荘中の一宮顧問は、試合に勝つことがお母さんを喜ばせることになると、康嗣に言ったそうです。
強くなるという事が、身体や心を鍛えるという事ではなく、試合に勝つということであるなら、それは絶対間違いです。

私は事故を起こすような指導者の大半は、試合に勝つための指導、試合に勝つために無謀で過酷な指導をしてるのではないかと思っています。

指導の方法は、時代とともに変わるのです。
以前は、練習中に水を飲む事を禁じられていた時代がありました。それは、明らかな間違いである事は現在では常識です。
時代とともに指導方法はより科学的になるべきであり、変わるべきです。

日本において、死亡率が突出している現状。
指導者の方には、まずその事を強く認識していただきたい。
自分の指導方法に、問題はないか、安全に配慮はしているか、もう一度客観的に考えていただきたいと思います。




【2010/05/23 09:27】 | 柔道の安全について
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4月22日、ボクシングの日本ライト級タイトルマッチで新チャンピオンが誕生しました。
八王子中屋ジムに所属されている荒川仁人選手です。

荒川選手は、康嗣が生前に交流をさせていただいていた選手でもあります。

日本ライト級のタイトルマッチの前、荒川選手は一つの約束をしていただいてました。
必ず勝って、ベルトを持って康嗣の墓前に報告に行く、と。

今度の土曜日、約束通り、荒川選手はベルトを持って康嗣の墓前に報告に来られます。

荒川選手そして八王子中屋ジムの皆様、ありがとうございます。
康嗣の喜ぶ顔が目に浮かびます。




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【2010/05/21 00:17】 | 感謝
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No title
一母
荒川選手が、チャンピオンベルトを持って康嗣君に報告に来て下さった記事を読みました。
康嗣君は、当然生きて勝利を共に喜べたはずです。
怒りをもって、記事を読みました。

一母さま
Uncle Mustache
おっしゃる通りです。
このベルトを実際に康嗣が目にしたら、あいつはどんな顔をして喜んだだろうと、ついつい頭に描いてしまいます。


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先日、大分県で起った柔道部員死亡事故について、大分県教育委員会が練習に問題点はなかったという発表をしたようです。
以下、朝日新聞より引用します。

柔道部員死亡事故「問題点なかった」
2010年05月18日

 県教委5月定例会が17日開かれ、大分工業高校3年の男子柔道部員が練習中に頭を打って死亡した1日の事故について、事務局の渚(なぎさ)洋行・体育保健課長が「(練習の)準備から会場まで問題点は見受けられなかった」と報告した。指導者は事故後すぐに救急車を呼んで心臓マッサージや人工呼吸を施し、柔道場の畳は2枚重ねだったと説明し、不慮の事故との認識を示した。
 事故は、竹田市の竹田高校で県立高校7校の柔道部が参加した合同合宿中に起きた。
 合宿に部員が参加した高校の一部では2日からスクールカウンセラーが生徒の心のケアにあたっている。事務局は「今のところ大きなショック状態はない」と報告した。


問題はなかった、という事ですが、結論を出すのが早計にすぎると思います。
原因の究明がそう簡単にできるとは思えません。また、柔道の畳が2枚重ねだからというのも、問題がなかったとする理由にするにはあまりも希薄すぎます。

多くの柔道の事故が、その発生原因を究明しないままに、問題なしとされてきました。
それが、中高のスポーツの中で一番高い死亡率を産む原因になったのだと私には思えます。
当日の練習内容について、更に厳密な調査が行われるべきです。

そして、その事とは別に、この記事を読んで違和感を感じたことがあります。

先日の事故の記事を読むと、救急搬送された病院で生徒の方が死亡されたのは事故発生の約9時間後だとありました。
しかし、今回の記事によると、

指導者は事故後すぐに救急車を呼んで心臓マッサージや人工呼吸を施し

となっています。
心臓マッサージや人工呼吸をしたということは、この時点ですでに心肺停止状態だったという事になります。

事故後すぐに、心肺停止?
それも、急性硬膜下血腫で?

私達は、同じ急性硬膜下血腫で康嗣を亡くしたのでこの記事の内容に疑問を持ちました。
事故後すぐに救急車を要請して心臓マッサージ等をしたとありますが、このことが真実なら、事故後すぐに心肺停止に陥った事になります。
柔道での(人の力での)急性硬膜下血腫の場合で、事故後すぐに心肺停止になるようなことが有り得るのだろうかと、まず思いました。

そして、この生徒さんが死亡されたのは、約9時間後なのです。
ということは、心肺停止の状態から心臓が再鼓動し、その心臓が9時間後に止まったという事になるのだと思います。
事故後すぐに心肺が停止するような急性硬膜下血腫で、一度止まった心臓が再鼓動することがあるのだろうかと、この事にも疑問を感じます。

事故直後に心肺停止をしていたのが本当なら、急性硬膜下血腫以外に、例えば心臓震盪などの別の原因があったという可能性も考えられるのではないかと思いました。
また、本当は心肺停止をしていないにもかかわらず、心臓マッサージを行ったのだとしたら、それは逆に危険です。
事故直後に、本当に指導者は、生徒の脈がないこと、心肺停止状態であることを確認して、心臓マッサージ等を行っていたのか、非常に気になります。

事故後すぐに心臓マッサージ等をしたという事と死亡されたのが事故9時間後だという事。
詳細なことは解りませんが、この記事からは不可思議な印象を受けました。
より明確な事故調査をするべきだと強く感じました。






【2010/05/19 19:28】 | 柔道事故
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本日の読売新聞の記事より引用します。

高校柔道部顧問、ける殴る…部員2週間のけが
岩手県久慈地区の県立高校で、柔道部顧問の40代の男性教諭が、部活動中に1年生の男子部員をたたくなどして、けがを負わせていたことが15日、わかった。
県教委によると、暴行は4月27日夕方、部員が、別の部員を指導中の教諭の前を横切ったため、尻にけりを入れ、さらに、平手で顔を殴ったという。部員は首に約2週間のけがを負った。
部員の母親から学校側に連絡があり、発覚。教諭は部員の自宅で謝罪したという。教諭は現在、部活動の指導を控えている。
教諭は1999年にも体罰で文書訓告の処分を受けているという。県教委は「体罰は2度目なので、より重い処分にせざるを得ない」としている。
(2010年5月16日14時56分 読売新聞)

秦荘中でも一宮顧問は日常的に生徒に平手打ちをしていました。
このような指導ともいえない暴力が日本の様々な学校で行われているのでしょうか?

このような暴力的な指導者が、事故の素地を作っているのだと私は思います。


【2010/05/17 18:41】 | 柔道事故
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この教師、なぜ逮捕されないのでしょう?
heppoko runner
 暴行傷害容疑で逮捕、というのがあたりまえだと思います。
 なぜ逮捕されないのでしょうか?
 平手で顔を殴って首に2週間のけが、というのはどういうことでしょうか?
 部員と保護者は、顧問教諭の謝罪を受け入れたのでしょうか?
 ほんとうのところはどうなのか?
 岩手県警、そして滋賀県警に、毅然とした対応を強く望みます。

Re: この教師、なぜ逮捕されないのでしょう?
Uncle Mustache
heppoko runnerさま
>  暴行傷害容疑で逮捕、というのがあたりまえだと思います。
私もそう思います。
そして、このような暴力的な柔道の指導者はおそらく、日本に一杯いるのだと思います。
秦荘中でもそうでした。
「暴力行為」を、学校は「指導」という言葉にお代えます。
未成年の子供を殴る事、それ自体が「虐待」と観なされるべきです。


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柔道事故は何故起こるのか?
まずは、柔道の危険性について触れたいと思います。
柔道は、危険なスポーツなのでしょうか?

昨年、愛知教育大学の内田講師が1983年から2009年までに起った中学と高校の学校柔道で108名もの生徒が死亡したという研究結果を発表されました。
日本で初めての画期的な研究結果だと思います。

このニュースに対して、私がWEB上で観た反応や意見は以下に大別されるように思いました。

1.年間平均で4名を超すこの数字を多いと捉える方
2.他のスポーツに比べて突出して多い数字ではないのではないかと捉える方
3.柔道だから、それくらいの死者は出るのではないかと捉える方

2の他のスポーツに比べて多い数字ではない、というのは明らかな間違いです。
競技人口辺りの死亡率は、柔道が突出をしています。
内田講師のWEBサイト「学校リスク研究所」の柔道事故の研究結果より中学の部活動における死亡事故の発生確率のグラフを引用させていただきます。

fatal_chu.png

柔道の死亡率がが突出して高い事は一目瞭然です。
柔道は、死亡する危険性を含んでいるスポーツなのです。

何よりもまず、このことを多くの方に、認識をしていただきたいと思います。
他のスポーツに比べて、柔道の死亡率は明らかに高いのです。

だからこそ、何かの策を講じなければいけないのです。

そして、3の柔道だから仕方ないという考え方がある限り、柔道の事故は減らないと考えます。

「柔道だから多少の怪我は仕方ない」とか、「柔道だから多少の危険はつきものだ」とか、「柔道だからやる上には覚悟は必要だ」とか、このような考え方をもたれている方がいる限り、事故は続きます。

そして、指導者の一部にこのような考え方をされる方がいらっしゃることが、日本の柔道界の不幸であると思っています。

柔道は、他のコンタクトスポーツに比べ、安全なスポーツだという事をよく聞きます。
受け身の指導などをとっても、本来は、柔道は体系的に安全に配慮されたスポーツであると、私も思います。
では、何故これほどの死亡事故が起こるのか?

最初に取り上げるのは、柔道の指導方法の問題です。



【2010/05/13 19:45】 | 柔道の安全について
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私達家族は、本心から、柔道の事故がなくなることを望んでいます。
私達と同じ思いを、どなたにもしていただきたくないと、心から思っています。
自分の家族が、自分の子供が、朝元気に学校にいったきり、帰ってこなくなる、その辛さ、その苦しさ、それは、おそらく皆さんの想像を超えるものです。

妹は、生きる気力を無くしました。
姪は、死んだ兄の所に行くと言いました。

ここでは記載できないような、家族の誰もが苦しむ日常が始まりました。
そういう事が、現実に起るのです。
そんな思いは誰にもして欲しくありません。

しかし、私は、康嗣が柔道で死亡してから、様々な資料に触れ、このままではこれからも柔道の事故は起ると不幸な確信を持ちました。
そして、このブログでも記載しましたが、先日大分で不幸な死亡事故が起ってしまいました。

誰かが何かをしなければ、状況は変わらない。
誰かが何かをしなければ、これからも、私達家族のような目に合われる方は、必ず出る。

同じ思いを持たれる方々と知り合い、私達は「全国柔道事故被害者の会」を設立しました。
私達と同じ思いをされる家族を一組でもつくらないために。

きれいごとだと捉える方がいらっしゃることを承知の上で、再度言います。
私達は、私達と同じ思いをする家族を作りたくないのです。

しかし、今のまま、何も策を講じなければ、これからも間違いなく事故は起ります。
断言できます。

そのために、私達は柔道界に具体的な提言をしていきたいと思っています。

何故柔道で死亡事故や、重大事故が頻発するのでしょう?
柔道の事故は、防げないものなのでしょうか?

この事をこれから数回に分けて記載していきたいと思います。

【2010/05/13 19:08】 | 柔道の安全について
トラックバック(0) |
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