2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
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昨日(2011年8月30日)、第二回目の口頭弁論期日でした。

今回も、神戸、大阪、京都と関西の各都市から、さらには長野、東京からもと、多くの方に傍聴に御見えになっていただきました。
今回初めて傍聴に御見えになっていただいた方もいらっしゃり、また柔道関係者の方にも傍聴に起こしいただけました。裁判後に、お一人ずつにご挨拶をさせていただく時間もなく、また、お話もできないままでしたのが心残りです。
傍聴に御見えになっていただきました皆様には、心より感謝と御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

今回の口頭弁論には、被告側からは、愛荘町の代理人と元顧問の代理人それぞれ一名ずつの出席でした
弁論に先立ち、被告側代理人より準備書面が提出されおり、その準備書面に基づいた事実確認となりました。

被告愛荘町は、愛荘町の安全配慮義務違反は無いとし、また、秦荘中学校の北村校長の過失責任は無いと主張をし、原告側と争うことを先の答弁書の結語としていましたが、事故の事実認否などは被告の元顧問からの事情聴取の上で回答するとなっていました。

今回の準備書面においては、上記が盛り込まれた内容となっています。

まず、元顧問からの準備書面ですが、私達の訴状の第3項「事実経過」と第4項「被告らの責任」に関して、当日までの練習日程や、普段の練習の内容が述べられ、康嗣の受身の技能に問題はなく、練習も過度なものではなく、安全に配慮されたものであるという反論が述べられています。

述べられていますが、これらの主張については裏付けとなる証拠は一切付加されておらず、すべて被告である元顧問と秦荘中学校の北村校長の記憶による陳述を元にした主張であるという事を元顧問側の代理人が裁判内で認めました。
私達原告側はこの準備書面に対して、すでに主張の根拠となる証拠を提出する事を求めています。


上記のごとく、非常に曖昧な準備書面ではありますが、愛荘町側の準備書面では、訴状の第3項「事実経過」と第4項「被告らの責任」に関して、認否部分は上記の元顧問の準備書面の認否部分の内容と同じであり、主張部分は元顧問の準備書面の主張部分を援用するとなっています。

元顧問は、事故の核心部分の事実経過や事故が発生した責任を認めず、事故の責任はないと主張をしている訳ですが、愛荘町は、その主張と同様の主張をするという事です。

しかし、愛荘町の準備書面には、第3項「事実経過」と第4項「被告らの責任」に関して、最後にこのような記載があります。
「ただし、被告(元顧問)の過失の有無に関する主張については、留保する」

原告側が訴状で訴えた、「事故当日までの練習内容」や「事故当日の過酷な練習内容」「康嗣の受身の技量の低さ」「元顧問による日常的な暴力行為」「当日の元顧問による乱取りの不当性」などの「事実経過」を否認し、負うべき責任が無いと主張する元顧問の準備書面を、同意または援用するとしながらも、その元顧問に過失があったかどうかの判断は保留するという事なのでしょうから、裁判素人の私からすれば、実に不可思議な主張に思えます。

事実経過や負うべき責任について、元顧問の準備書面の内容と同意、または援用すると言うなら、元顧問の過失についても元顧問の準備書面に従い「元顧問に過失は無い」と主張すれば良いように思います。
しかし、不思議な事に、事実認否などは元顧問の主張通りであるとしながら、元顧問の過失については無いと言わずに留保するという事です。

私は、以前記事にした愛荘町の担当者なる人物が民事提訴において発言したとされる以下のコメントを思い出しました。
2011年6月14日の中日新聞の滋賀版の記事に、民事提訴を受けて愛荘町の担当者のコメントとして以下の内容が記載されています。
記事より抜粋して引用します。

(引用ここから)
愛荘町の担当者は「町や元講師、教育委員会には責任がある。だが、『それぞれどれくらいの責任があるのか』ということを裁判所に委ねたい」と強調した。
(引用ここまで)

事実経過や責任部分で元顧問の主張を援用しながら、元顧問に過失責任が無いとは言わずに、過失の有無については留保するという内容と上記のコメント。
深い関係があるように、または、上記の発言には大きな意味があるように思えてきます。

次回の口頭弁論は、時間が空きますが11月29日の13時10分からの予定です。
被告側によるカルテの分析を待ち、死亡原因と事故との因果関係についての認否がされるものと思われます。
また、それまでに、私たちが求めた被告側準備書面の内容についての証拠書類が、有れば提出を検討するとのことです。(提出を検討するとの返事で、約束をされたわけではありません)

次回は、事故と死亡原因の因果関係を被告側が認めるのか、それとも否定するのか、非常に大きな局面を迎える事になると思われます。

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【2011/08/31 00:54】 | 民事提訴
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明日、2011年8月30日に大津地裁で民事提訴の第二回目の口頭弁論が開かれます。
お時間のある方は、是非傍聴に起こしいただけますようお願いいたします。

日時:2011年8月30日(火)
   16:00~
場所:大津地裁


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【2011/08/29 11:15】 | 民事提訴
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どうしようかと思っていたのですが、あまりにも腹が立ちましたのでやはり記載することにします。

かねてからこのブログで取り上げていますように、愛荘町長の村西俊雄氏は、昨年の第三者委員会による事故調査の報告会以降、「事故の責任は、愛荘町、秦荘中学校、元顧問、教育委員会にあります」とメディアの前で公言をされてきました。
さらに遺族に対しては「謝罪をしたい」とも公言をされています。
メディアの前では、何度も何度も発言をされています

しかしながら、この報告会以降、町から連絡をいただいた事は一度もなく、謝罪に来られた事もありません。

さらに、責任は町にあると言いながら、民事提訴においては、事故の責任を認めない主旨の答弁書を提出しています。

あきらかに矛盾しているのです。

愛荘町の行政のトップに立つ人間が、再三メディアの前で「事故の責任は町にある」と公言しながら、民事提訴が始まるや否や手のひらを返したように「愛荘町に安全配慮義務違反は無い」とする答弁書を提出しているのですから。

さて、このように、愛荘町の住民の目に触れるメディアでは良い顔を見せ、遺族には有言不実行というダブルスタンダードを使われる村西愛荘町長がブログを開設されています。
"町長 「むらニャン」のあんにゃ・もんにゃ"というブログです。

8月23日付けのブログを拝見しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/aisho2009/28372848.html

暖簾に感する記事の最後に、

今日は、柔道訓練中に亡くなられた村川康嗣さんのお墓に教育長、次長、中学校長、学校教育課長とともに5人でお参りいたしました。明日が3回目のご命日です。教育長の導師でお経を上げ、お線香、お花を手向けさせていただきました。

という記述があります。

23日に康嗣のお墓に参られたのだそうです。
それは、構いません。
個人の御意志なのですから。

しかし、それを愛荘町長のブログの記事として記載し、喧伝(けんでん)する必要がどこにあるのでしょう?
そのような事は、吹聴などせず、自分の胸の中にしまっておくもんです。

自分たちが誠意をもって対応していることを吹聴したいがために記載されているとしか遺族には思えません。

さらに、許せないのは、同席をしたとされる秦荘中学の北村校長は、私達が業務上過失致死罪で刑事告訴をしている被告訴人です。
康嗣の死に対して、私達が刑事告訴をしている人間を康嗣の墓前に同席させる事を喧伝するなど、遺族の気持ちなど、何一つ考えていない事がわかります。
それが遺族にとって、どれほど辛い事か、それが遺族をどれほど愚弄することか、そのような事を想像すらされないのでしょうか。

記事を読んでよく解りました。遺族の気持ちを考える前に、とにかく、自分たちの意思が最優先なのです。
とにかく、自分たちが誠意をもって対応しているイメージのみを外部に対して喧伝したいのです。
そのために、わざわざ墓参りの事を記載をしているのです。あからさまな意思が見てとれて、私は記事を見た時に憤りしか感じませんでした。

100歩譲って、記事にした事が喧伝でないとするなら、それなら逆に、遺族の気持ちを考える想像力がないか、人間としての感性に問題があると言わざるをえません。

墓参りをした事を記事にするくらいなら、その前に、まずメディアに対してはっきりとさせておかなければならない事があります。

事故の責任は町にあると言いながら、提訴においては、愛荘町に安全配慮義務違反は無いとした、その理由をまず明らかにしていただきたい。


来週の火曜日(30日)には、第二回目の口頭弁論が大津地裁であります。
被告側による訴状の認否が行われます。
答弁書や準備書面を見る限りにおいて、村西俊雄氏が再三メディアの前だけで喧伝している「愛荘町に責任がある」という主旨の内容はどこにも無く、「愛荘町に事故の責任は無い」という主旨の言葉しか見つかりません。


提訴では明らかに遺族と正面から対立しようとしているのですから、町に責任があるとか、遺族に謝罪したいとか、そのような口先ばかりの誠意を労するのはやめられたほうがよい、何より、自分たちの誠意を世間に対して示したいがために、墓参りという康嗣が死んだ事さえも利用するのは許される事ではない

自分たちの似非誠意を喧伝するためだけに、康嗣の死を利用した事を、私は決して許せません。

30日の大津地裁での口頭弁論は16時からです。
是非、多くの皆さんに傍聴にお見えになっていただきたいと思います。
愛荘町長村西俊雄氏が今まで公言をしてきた事と、実際の裁判において愛荘町が主張する事が、正反対であること。
その矛盾と嘘に気づく事ができると思います。





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【2011/08/26 16:59】 | 愛荘町の説明・対応
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本日は康嗣の命日です。
一昨年の今日、康嗣は意識が回復しないままに永久の旅立ちをしました。

8月初旬に、来週の30日に行われる民事提訴の第二回口頭弁論の準備書面が愛荘町及び元顧問から届きました。
30日の口頭弁論に触れる内容になりますので、本日は詳細な明記はさけますが、憤りしか感じないあまりにも無責任な内容です。

事故の原因を究明し、責任の所在をはっきりとさせる事、それが残された私達の使命だと思っています。
康嗣の墓前にそれが報告できるまで、たとえどんなに長くなろうとも、私達は決して闘う事をあきらめません。



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【2011/08/24 10:42】 | 康嗣の症状・術後の経過
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祥月命日の8月24日が近づいてきました。
三回忌法要は8月20日の土曜日にとりおこなうことになりました。

命日の一週間後、30日には民事提訴の第二回目の口頭弁論が行われます。


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【2011/08/18 14:39】 | 康嗣の症状・術後の経過
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2008年5月、長野県松本市の柔道教室で当時小学校6年だった沢田武蔵君が練習中に男性指導者から投げられ急性硬膜下血腫を発症、現在も遷延性意識障害の状態にある事故の民事訴訟の第1回控訴審が東京高裁にて行われました。

この事故については、1審の長野地裁松本支部において、2011年3月16日に原告側の主張を認め被告側(指導者側)に賠償金の支払いを求める原告勝訴の判決が降りています(詳細は、当ブログ内のhttp://judojiko.blog58.fc2.com/blog-entry-130.htmlの記事を参照ください)が、被告側が事故は不可抗力によるものだとして控訴をしていたものです。


2011年8月4日に開かれた控訴審において、東京高裁の市村陽典裁判長は賠償金の支払いを前提とした和解を勧告しました。
高裁においても原告側の主張が認められた上での和解勧告になります。

被告側は、指導者本人がいないという理由で和解を保留したため協議は次回以降に持ち越されました。

なお、この事件については、2010年9月に男性指導者が業務上過失傷害の疑いで地検松本支部に書類送検されています。

■日本テレビ(動画ニュース)
http://www.teny.co.jp/nnn/movie/news884975.html



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【2011/08/05 11:54】 | 柔道事故裁判
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柔道の練習中の熱中症による死亡事故が発生していました。
2011年7月31日、長崎県平戸市の県立猶興館高校の柔道部に所属する男子生徒(1年:16歳)が他校(佐世保市の県立鹿町工高)で行われていた合同練習中に熱中症で倒れ、2日後の8月2日に死亡されていたことが解りました。

以下、メディアの記事へのリンクをご紹介いたします。

■産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110804/dst11080418010020-n1.htm

■読売新聞
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110804-OYS1T00682.htm

■朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0804/SEB201108040028.html

■長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110804/02.shtml

お亡くなりになられた生徒さんのご冥福をお祈りいたします。

記事によると合同練習が行われていた佐世保市の当日の最高気温は32.1度だったそうです。
柔道場の窓は開けてあり、大型の扇風機2台を回していたほか、乱取りの際は20~30分に1度、10分間程度の休憩を挟み、水や塩分を補給させていたという事が記事に記載されています。
当日の柔道場の熱中症指数等の環境やお亡くなりになられた生徒さんの当日の体調がどうであったのかなど、より詳細な事故究明がされる事を望みます。
また、柔道場に限らず、すべての運動環境で熱中症計が完備される必要を強く感じます。


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【2011/08/05 11:44】 | 柔道事故
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