2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
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昨日(2011年11月27日)は、第三回目の口頭弁論でした。
今回も関西の各地より傍聴によるご支援をいただきました。
お見えになっていただきました皆さま、いつも本当にありがとうございます。心より感謝をいたしております。

今回の口頭弁論では、被告側の愛荘町によって康嗣の手術入院時のカルテの分析がされ、死亡原因と事故との因果関係について過失の認否がされると思われていましたが、被告側の愛荘町の代理人は、カルテを分析したという被告側の医師より、既往症との関係が予見可能性、結果回避可能性の判断に影響するので、既往症のカルテの提出を求めました。
その既往症のカルテを分析した後に、過失の認否を行うという事です。

要するに、康嗣の抱えていたかもしれない他の病因が、死亡事故の要因である可能性があり、その事を明確にしなければ、過失の認否はできないという事です。

ああ、やはりそうきたかと思いました。

このブログでも何度かとりあげていますが、柔道事故において、事故原因を柔道以外に求めるという事は過去においても散々されてきたことです。
柔道に限らず、学校でのスポーツ事故の場合、必ずといって良い程、同じ議論がされてきました。

これらの主張の裏には、過失相殺を目論む意図が見えます。
当日の柔道の練習が事故原因のすべてではなく、事故で死亡した本人の側に事故に繋がる要因があったので、その分の過失は相殺したいという事でしょう。

再三お伝えしていますが、愛荘町の村西町長は事故の責任は自分たちにあるとマスコミに向けては明言をしています。
しかしながら、実際の裁判においては、未だに過失の認否すらせず、責任を認めず、そればかりか、死んだ子供の方にも原因があるかもしれないと言ってきたのです。

このような主張が、どれほど遺族を苦しめることになるか。普通に考えていただければご理解いただける事だと思います。

裁判には、愛荘町も元顧問も当事者は一切主席をせず、傍聴もせず、代理人のみが出席をしています。
しかし、代理人がこのような主張をするという事は、愛荘町がこのような主張を認めているという事に他なりません。
愛荘町は、この主張で遺族がどれほど苦しむのか、悲しむのか、その事を十分に理解をした上で、このような法廷戦術をとっているという事でしょう。
遺族の苦しみを増長させるだけでしかない法廷戦術を、敢えて選択しているという事です。

はたして、村西愛荘町長がマスコミ向けに言ってきた、「責任は町にある」とは、「遺族に謝罪をしたい」とは、いかなる意図のもとで発言をされた言葉なのでしょうか。


原告の代理人は、この求めに対して、「そもそも既往症とはどのことを指すのか?それが解らなければ既往症のカルテの提出を検討することはできない」と突っぱねました。

愛荘町の代理人は、これを認め、医師と相談をして既往症の内容を明確にした上で依頼をするとしました。
これで、また余計な日数がかかることになります。

既往症のカルテの提出を求めるのであれば、どの既往症を問題とするのかを明確に提示することは当然の事です。
その事すら明確にせず、ただ漠然と既往症のカルテの提出を求めるなど、無意味な時間延ばしでしかありません。
そして、その事も、十分承知した上で、敢えてとっている法廷戦術なのでしょう。

次回の口頭弁論期日は、来年、2012年1月24日(火曜日)の13:30から大津地裁で行われます。
多くの方に傍聴にお見えになっていただき、愛荘町がいかなる責任回避の議論をしているのか、実際にご覧いただければと思っています。

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【2011/11/30 12:18】 | 民事提訴
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昨日、全国柔道事故被害者の会のシンポジウムを開催いたしました。
大半の方が1部と2部の両方でご参加され、長時間に渡るシンポジウムでしたが、実りの多いシンポジウムであったと思います。
シンポジウムの詳細については、また改めてご報告いたします。

さて、我が家の民事提訴ですが、明日、11月29日に大津地裁で民事提訴の第3回目の口頭弁論が開かれます。
お時間のある方は、是非傍聴に起こしいただけますようお願いいたします。

日時:2011年11月29日(水)
   13:10~
場所:大津地裁


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【2011/11/28 10:11】 | 民事提訴
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全国柔道事故被害者の会主催する第4回目のシンポジウム(11月27日開催)が近づいてきました。
既に多くの方からご参加のお申し込みをいただいておりますが、今回は特に都道府県の教育委員会の方と学校関係者からのお申し込みが多くなっています。

教育委員会については関東近県の方からのお申し込みだけでなく、かなり遠方の県の教育委員会の方からもお申し込みがありました。
武道必修化を前に安全対策について真剣に考えていただいている証であろうと思います。

昨日(2011年11月17日)の日経新聞の夕刊では、社会面のトップで武道必修化を前に安全対策が急がれるという記事が掲載されました。
各地で様々な講習などが行われ、柔道の安全対策が講じられているようですが、中学教員からは不安の声も上がっているという内容です。
記事中には「無理な試合をしないなど、十分な注意をすれば武道は飛び抜けて危険なスポーツでない」という文科省のコメントが掲載されております。

また、先日中部日本放送で放送されたニュース番組においては、愛知県で行われた未経験者の教員の方への柔道の指導講習の内容が紹介されました。
放送によると、4日間の講習を受けたあと、未経験の先生方にも「黒帯」が授与されるというものでした。
ご存知のように、黒帯とは有段者に与えられる帯です。
柔道未経験の方に、わずか4日間の講習で黒帯を与える意味とは一体なんなのでしょう?

日本の各地において、おそらく同様の事が行われているのだろうと思います。

これらの報道に触れるたびに、中学と高校だけで年間で4人を超す死者をだしているスポーツに対して、安全対策があまりにも安易に考えられているのではないかと、どうしても不安を感じずにはいられません。
このような認識のままで、武道を必修化して本当に安全なのでしょうか。
武道必修化までに半年を切った今、本当に真剣に安全対策を講じなければ、子供の命を守ることはできません。

シンポジウムに多くの行政関係者、学校関係者からのお申し込みがあるのは、やはり同様の不安を抱えていらっしゃるからだろうと推測します。
11月27日のシンポジウムは、武道必修化を前にして行う最後のシンポジウムとなります。
今までのシンポジウムで発表した内容に加え、新しい講演も予定しています。
多くの皆さんに、日本の柔道の安全性と武道必修化の問題について、今一度、真剣に考えていただく機会となることを願っています。





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【2011/11/18 11:27】 | マスコミによる報道
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