2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
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明日、NHK大阪の制作による柔道事故の特集番組が関西地域にて放送されます。
我が家の事故も取り上げていただいます。
是非、ご覧下さい。

NHK総合テレビ
2012年1月27日(金)
19:30~19:55
かんさい熱視線
「柔道事故は防げるのか~中学校・武道必修化を前に~」(仮)
毎年、後を絶たない柔道の死亡事故。4月から中学校で柔道を含む武道が必修授業となるが、指導にあたるのは大半が経験のない体育教師。文部科学省は学習指導要領の解説に投げ技や乱取りまで記載しており、短時間で教えるのは危険だと専門家からも声があがっている。子供を亡くした親たちは、必修化でさらに犠牲者が出るのではないかと訴える。全日本柔道連盟が安全対策の見直しを進める中、文部科学省の対策は十分なのか、検証する。

再放送
月曜日 午前11:05~11:30
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【2012/01/26 12:45】 | マスコミによる報道
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昨日、第4回目の口頭弁論が大津地裁で行われました。
小雪が舞う中にもかかわらず傍聴にお見えになっていただきました皆様、ありがとうございました。

すでに今朝の新聞等にも掲載をされていますが、昨日の口頭弁論において愛荘町側の代理人が「元顧問の過失について争わない」とし、元顧問の過失と愛荘町の管理責任を認めました。
合わせて、次回以降については、過失論の主張ではなく、損害論の主張を行うとしました。

今回は、この事について詳細に記述をしていきたいと思います。

まず、第3回目の口頭弁論の内容についておさらいをさせていただきます。
第3回目の口頭弁論においては、被告愛荘町側によって康嗣の手術入院時のカルテの分析がされ、死亡原因と事故との因果関係について過失の認否がされる予定でしたが、愛荘町の代理人は、カルテを分析したという被告側の医師より、既往症との関係が予見可能性、結果回避可能性の判断に影響するので、既往症のカルテの提出を求めました。
これに対し、原告側は、既往症と一概にいってもあまりにも幅が広く、どの既往症が上記の判断に影響をするものかを特定されなければカルテ提出の検討すらできないので、被告側に既往症の特定をもとめ、被告側は1月10日までに書面にて既往症を特定するとしていました。
この詳細については、当ブログの「第3回口頭弁論を終えて」に詳述をしていますのでご参照ください。

結局、1月10日までに上記の書面は提出されず、今回の弁論でも既往症に関する医学的な主張は一切されないまま、突如として愛荘町側が元顧問の過失を認めるという事態となりました。

既往症が認否の判断に影響するのでカルテを提出せよ、と主張をしたのは愛荘町であるにもかかわらず、その既往書の特定をすることなく、いきなりの過失の認定です。

では、前回の愛荘町の主張はなんだったのでしょう?
愛荘町は、手術時のカルテを分析した医師の見解として既往症が認否の判断に影響すると主張していたのです。当然ですが、どの既往症が影響をするのか解った上での主張であるはずです。
しかし、それが提出すらされず、弁論でも言及すらされなかったのは、前回の愛荘町側の主張は、何らの医学的な根拠がないままに、只いたずらに時間を延ばすために既往症のカルテの提出を求めたとしか思えません。
まず、このような原告側を愚ろうするような誠意の無い法廷戦術に対して何よりも憤りを感じます。

今回の弁論で、上述の通り愛荘町は元顧問の過失を認め、次回以降は損害論についてのみ主張をするとしてきました。
事故の責任論などについては主張をせず、損害賠償の金額だけの話がしたいという事です。

訴状に対する答弁書では原告側の請求の棄却を求めていながら、さらに前回までは、既往書のカルテの提出まで求めるほど過失の認否にこだわっていながら、この急な方針の展開は何故なのでしょう?

勝ち目の無い裁判であるという判断をした愛荘町が、損害賠償金を出来るだけ安くし、そして、とにかくそのお金をはらって、裁判を早く終結させたいからではないかと私は思います。
負ける裁判で、これ以上、事故の責任論を法廷の場で主張すれば事故の不当性がより明らかになり、それが報道される事は愛荘町にとって不利益であるので、とにかくお金で解決がしたいという愛荘町の意図を感じます。

裁判を損害論に特化することで、原告側が訴状に記載をした、元顧問の日常的な暴力が事故の背景にあったという事や、ぜんそくのある子供に防塵マスクをつけさせてランニングさせていた等の日常的な練習の不当性、死亡に直結した事故当日の元顧問によるしごきなど、秦荘中の柔道部で行われていた数々の不当行為が法廷の場で白日の下にさらされる事を避けたいのでしょう。
おそらく、上記の事が明確にされるであろう元顧問や校長が証人喚問される事も避けたいのだと思います。

一人の子供が死亡した事故であるにもかかわらず、その事故の本質的な議論をさけ、とにかくお金で解決するという姿勢には、愛荘町がこの事故に対して正面から向き合おうとしていない事を感じます。
そこには、真摯な反省の態度も、なんらの誠意も感じません。

一人の子供が死亡したというその事実の経緯や責任をあやふやにすることは決して許されません。




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【2012/01/25 11:49】 | 民事提訴
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明日(2012年1月24日)、大津地裁で民事提訴の第4回目の口頭弁論が開かれます。
お時間のある方は、是非傍聴に起こしいただけますようお願いいたします。

日時:2012年1月24日(火)
   13:30~
場所:大津地裁

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【2012/01/23 10:23】 | 民事提訴
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昨日(2011年1月16日)の読売新聞で、愛知県教育委員会が県柔道連盟へ委託し、柔道経験がほとんどない中学、高校の体育教員を対象に開いている柔道の指導者講習(1年目2日、2年目4日の計6日)で、30年近く、受講者全員に段位(黒帯)が授与されていたという報道がありました。

報道の詳細につきましては、以下のリンクをご参照ください。
(リンクは、2012年1月17日現在のものです)

読売新聞(2012年1月16日記事)

この記事によると、愛知県柔道連盟は「柔道ではほぼ初心者だが、体育教員としての運動能力はあり、6日間で全員が初段程度のレベルに達している。講習内容も十分で段位認定に問題はない」と説明。
愛知県教委も問題はないとの考えで、「段位はあった方が、無いよりは充実した指導ができる」として、学習指導要領の改定で柔道などの「武道」が必修化される新年度は受講者枠を44人に増やす方針
とあります。

また、これに対し、講道館審議部では「教員に対する段位認定講習は、各柔道連盟が一定の経験や実績を条件に、密な講習と厳正な審査を実施しているはずだ」としながらも、段位審査を連盟任せにしてチェックしていなかったことを認め、愛知のケースについては、「詳細を把握しておらず、事実関係を確認する」としているとの事です。
(斜体部分は記事より抜粋)


愛知県教育委員会のいう「段位はあった方が、無いよりは充実した指導ができる」というコメントが理解に苦しみます。
わずか6日間の研修で取得できる段位に対して、そのような段位があった方が充実した指導ができるという根拠は何なのでしょうか?是非、示していただきたいものだと思います。
高段者が優れた指導者であるとは限らない、というのは柔道関係者でさえ口にする言葉です。まして、このような形で授与された段位が充実した指導に繋がるとは思えません。

また、このような講習が各地で開かれている事については以前も記載をいたしましたが、本日(2012年1月17日)の朝日新聞が、今度は大分の研修の様子を報道しました。

報道の詳細につきましては、以下のリンクをご参照ください。
(リンクは、2012年1月17日現在のものです)

朝日新聞(2012年1月17日記事)

この報道では、約30年前から年に一度開かれている研修(大分県教育庁が大分県柔道連盟に委託して開催)で、中学と高校の体育教師に対して2日間の研修で黒帯が授与されているとなっています。

武道は、精進を続けること、努力を続けることで、人の痛みを理解し、心の鍛錬がされるのだと思います。その努力の証が、段位の認定なのではないでしょうか。

武道を教えるとは、どういう事をいうのでしょう。
その根本を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。




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【2012/01/17 09:53】 | 武道必修化
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柔道指導者の資質について
heppoko runner
 2012年1月17日。
 中高の体育教諭に、正規の手続きを経ないで段位を与えていることについて、
公立高の教諭(数学)にお話を伺ったところ、
「体育の先生が白帯じゃ恰好がつかない。ただそれだけのこと」
とのご指摘を得ました。
 まさにこれこそが、簡潔にして正確なお答えだと思います。
 先生のメンツと、生徒たちのいのちと。
 いったいどっちが大事なのか?
 答えは明らかです。

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最近は、連日のように柔道事故の報道が様々なメディアでされています。
その大半は4月から導入される武道必修化との関連で語られているものが多いようです。そして、報道量の多さに伴い、様々なご意見も見受けられるようになりました。
報道が増え、柔道事故への関心が高まる事は良い事だと思う反面、私は最近の武道必修化の報道とその反応を見て、気になっていることもあります。

それは、武道必修化にのみ問題が集約されてしまい、柔道事故問題の本質が置き忘れられているのではないかという危機感です。

最近の報道では、武道必修化により、授業で柔道を習う生徒数が増えること、それに対して、教える教員が不足している事、明確で有効な安全対策が出来ていない事、これらが、柔道事故の多さを実証するデータとともに提示され、武道必修化で柔道が行われる問題点として語られます。

これらの事は、確かにその通りで、私もこのブログで再三指摘をしてきた通りです。
しかし、また、これは、柔道事故に関する問題の一部でしかありません。

柔道事故問題の本質は、すでに多くの子供達が、今も、安全対策がとられないままの危険な環境の中で柔道をしているという現実にあります。
この事を忘れるべきではありません。

昨年も、私の知る限り確実に3人(未確認情報を入れると4人)の子供が柔道の練習中に命を落としています。
重傷事故も起こっています。
柔道によって子供が命を落とす、あるいは子供が重大な事故にあう、その事は、今まさに起こっている現実なのです。

柔道を習う子供達の命を「今」守る事。
そのために、何をしなければいけないのか。
武道必修化にともない、柔道の安全の問題が語られる時に、この事を忘れるべきではありません。




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【2012/01/13 14:28】 | 武道必修化
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2010年6月27日に静岡県函南町立函南中学校の柔道部で発生した死亡事故で、安全管理が不徹底だったとして、三島署は2012年1月11日、顧問の男性教諭を業務上過失致死の疑いで静岡地検沼津支部に書類送検しました。

死亡した男子生徒は、同年5月に柔道の練習中に頭部を損傷し軽い硬膜下血腫と診断されていました。
その後、医師から激しい練習を避けるのを条件に練習参加を許可されていた中で発生したものです。

事故当日は、5月の頭部損傷後、初めての投げ込み練習に参加しましたが、練習中に大外刈りを受けて後頭部を打ち脳挫傷を発症。救急搬送されましたが、同年7月6日にお亡くなりになられました。

三島署は、受け身の練習が不十分だったにもかかわらず、事故を防止すべき義務を怠って部活動で投げ込み練習に参加させ、脳挫傷で死亡させた疑いとしています。

秦荘中での事故から約1年後に発生した柔道部での死亡事故になります。

事故当初の報道では、受身の練習中に事故が発生したと報じられましたが、実際は投げ込み練習中での事故であったようです。
5月に一度、頭部に硬膜下血腫を発生している事を考えれば、頭部に加速力が加わりやすい大外刈りの投げ込みなどは、本来されるべき練習ではありません。
いたずらに加害者を作りたい訳ではありませんが、過去においてもこのような指導者のあまりにも杜撰な安全意識のもとに、多くの重大な事故が発生した事を考えれば、明確な刑事責任の認定が必要であると思います。
指導者の責任を明確に問う事も、事故防止につながるものと思います。

以下、報道記事へのリンクをご紹介します。
(以下のリンクは2012年1月12日現在のものです)

日本テレビ(動画配信)

読売新聞

毎日新聞

共同通信

静岡新聞


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【2012/01/12 10:21】 | 柔道事故
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横浜市立奈良中学校柔道部での事故で1審の原告勝訴の判決が確定しました。

事故は、2004年12月24日に、当時15歳だった中学三年生の男子生徒が柔道部の顧問により暴行と呼ばれてもおかしくない練習を受けさせられ、急性硬膜下血腫を発症したものです。
緊急手術の後、奇跡的に一命はとりとめられましたが、非常に重篤な高次脳機能障害に陥り、現在も重い後遺症に苦しまれています。

裁判では、横浜市と顧問側が「障害の原因は当日の柔道の練習とは無関係である」として、事故と練習との因果関係を一切認めず、全面的に争っていましたが、昨年末、2011年12月27日の横浜地裁においては、この被告側の主張を退け、顧問の行為と障害の因果関係を認め、また、顧問に事故の予見は可能であったとして安全配慮義務違反による顧問の過失を認める原告勝訴の判決がでていました。

この判決に対し、被告の神奈川県と横浜市は「判決を覆すだけの新たな事実が出る可能性は低く、顧問教諭の重過失や故意性が認められたわけではない」とし、控訴を断念していました。

原告側は「事故のとの因果関係」「顧問による過失」等の原告側の主張が認定された勝訴判決であったものの、事故は顧問による制裁目的での暴行であったとする主張が認められなかった事から、控訴準備もされていましたが「裁判が続く以上息子(被害者男性)の精神状態が安定しない」として控訴しない方針を固められたものです。

ご苦労の多い、非常に長い裁判であったと思います。
原告側のご家族としては、様々な思いもおありかと思いますが、何よりもご子息の精神の安定をはかりたいというお気持ちの上でのご判断であったと推察いたします。

横浜市教委は判決が確定した場合「学校管理下の部活動中に起きた事故であり、原告側に連絡を取り謝罪したい」と、被害者男性に謝罪する意向をしめしていますが、一方、加害者の柔道部顧問については「故意性や重過失が認められなかった」として処分をしない方針という事です。

顧問による故意性や重過失が認められなかっただけで、顧問の過失自体は認定されたているのですから、当然この顧問に対しては適切な処分が必要ではないかと私は思います。

昨年末の判決後、勝訴を電話で伝え聞いた被害者の男性は「これで先生は謝ってくれるのかな」と話したという事です。
横浜市と顧問教諭は、この言葉を重く受け止め、真摯に謝罪をしていただきたいと思います。
そして、柔道と事故との因果関係が認定されたのですから、二度とこのような事故が起こらないよう万全の安全対策を早急に講じるべきです。

以下、報道記事へのリンクをご紹介します。
(リンクは2012年1月11日現在のものです。一定の期日を過ぎると非表示となるリンク先もありますのでご注意ください)


神奈川新聞

読売新聞

朝日新聞

毎日新聞

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【2012/01/11 12:44】 | 柔道事故裁判
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昨年(2011年)の12月9日にNHK名古屋放送局が東海地域に向けて放送した30分の柔道事故の特集番組が再編集され、明日の朝のNHK総合の「おはよう日本」というニュース番組で放送される予定です。
http://www.nhk.or.jp/ohayou/closeup/20120110.html

番組自体は朝の4:30からですが、柔道事故の報道は7:00~7:45の間にされる予定です。

NHKでは今までも各放送局で柔道事故の報道がされてきましたが、NHKが全国放送として柔道事故を報道するのはこれが最初だと思います。

是非ご覧ください。


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【2012/01/09 19:46】 | マスコミによる報道
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子どもの身体発達の状況と受傷
加藤 靜恵
札樽病院・北翔会あゆみの園(小樽・札幌)で発達障害(自閉症・広汎性発達障害・注意欠陥多動など)の小児のリハビリテーション(感覚統合療法主体)を担当している小児科医です。
 私の子どもの学童保育や少年野球のお仲間のお子様でも下記のような例が経験されています。
①学校で同級生とすもうをとってあびせ倒され頭蓋内出血、痙攣を起こしてんかんの後遺症を残した(跳び箱が飛べず、かえるとびができない。しかし、中学入学後、柔道を習い、雪道で転倒しても受身ができるようになって頭を打たなかったとその後お母様から聞きました)
②学童保育で低学年の子に負けてやろうと思って転んで自ら頭を打ち、帰宅後に目が見えないと訴え、一過性の視力障害を起こした。
 ③柔道部で技を掛けられ、硬膜外血腫を生じ入院加療を要した。
 ④転倒したり、押さえつけられた時、手が出ず、項部を伸展保持できないので前歯(前額部ではなく)を損傷させる。

 リハ科として小児精神科から広汎正発達障害診断名での紹介が多く、支援学級や支援学校在籍だけでなく、普通学級に在籍している不器用を主訴に受診されていお子様も受診いされます。
 中学生になって、ノートが取れない・運動が苦手などを主訴での受診も増えています。
 このお子様たちに共通する下記のような身体の機能不全を抱えています。
 四つ這い・高這い位が取れない(脊柱の柔軟性がなく、床に手がつかない・床に手をつけ幼児がやる見えた・見えたのポーズができない)。
身体の硬いことは自慢になりませんと保護者の方にお話しています。乳児期に這えないということは、大腰筋・腸腰筋を使って股関節を屈曲できず、肩甲帯を使って上肢を動かす協調運動ができず、脊柱起立筋や腹横筋、腹斜筋などインナーマッスルのトレーニングが十分できないまま起立・独歩してしまったということです。
 蹲踞ができない(股関節や足関節が十分屈曲キープができず和式トイレで用を足せない・ヤンキー座りができないジベタリアン、骨盤帯がコントロールできず骨盤が後傾の仙骨座り)
非対称性緊張性頚反射(ATNR)対称性緊張性頚反射(STNR)などの原始反射が残存しており、頸部を回旋させると肘関節屈曲や肩甲骨同時にに動く、頸部を屈伸させると胸椎・腰椎・股関節へも動きが連動し、頭部の動きとそれ以下の脊柱のの動きが分離していない。(年長児では自転車に乗って頸部を回旋させたとき手ブレーキが効きづらい、書字しているとき手の力が脱けるというようなことに続きます)
 姿勢反射の異常(パーキンソン病の高齢者と同じ)、保護伸展反応(前後左右に押された時に、手が出ず、肘で着地するか身体を固める)が獲得できていない(怖がって、跳び箱が飛び越せない・雑巾がけができない、反射的に項部を伸展して顎を引きを保持し続けられない)。
  肩甲帯・上肢の同時収縮が十分でなく、脚を抱え込んでのマットゆりかごができない、逆上がりができない。鉄棒・うんていにぶら下がれない。
 20年以上前から小学校では転んで手掌をすりむくのではなく、顔面の怪我をすることに気づかれています。
 歯科医師も運動会で、転んだり・組体操で保持できないなどで前歯を受傷して受診する児童がいることにお気づきです。このようなお子様たちは形成外科や歯科を受診するので、乳幼児健診を担当している小児科医はその事実を知らないままと思われます。
 椅子や洋式トイレの生活が定着し、和式トイレの生活がなくなり、正座で食事をすることもなくなり、正木氏が指摘するように背筋力も年々低下し、足腰は弱くなっています。
 また、健康な成人のエックス線画像を測定した調査では、40歳未満の女性ではストレートネックか、後方への湾曲が30%を占め、特に20歳代女性では46%がストレートネックでした。従って、ストレートネックは異常なものではありません。最近の若い人は全身の運動量が少なく、頸椎を支える筋力が弱ってきたためだと思われます。と指摘されています(里見和彦 杏林大病院整形外科客員教授 2009年11月22日 読売新聞)。
 道場や体育館の雑巾がけは脊柱の柔軟性・大腰筋・腸骨筋などのインナーマッスルの強化として・準備体操の意味があったと思われます。
 マットゆりかごができない、逆上がりができない、跳び箱が飛べなくても日常生活は送れます。
 事実、都立梅が丘病院精神科の山田佐登留医師は”日常診療で出会う発達障害のみかた”(中外医学社2009)で発達性協調運動障害の場合でも苦手な運動が日常生活上不可欠なものではない場合が多い(縄跳び・スキップ・お遊戯など)ので、不器用さは残存しても社会生活を問題なく送れる場合が多い。いかに、学齢期間中に苦手意識をもち強く自己評価を低下させたり、からかいの対象にとなるかを避けるかを考えていくことが重要である・・・・・苦手な事の訓練を無理強いすることはますますその課題を嫌いにさせてしまうということ、達成可能な興味の持てる課題から段階的に練習を行う必要があるということ、一部の困難は適正な訓練を元に改善できる可能性が或ことがわかったと述べています。
 しかし、協調運動障害・不器用に実態は、危急時に、自分の頭や顔を守る身体運動機能(大脳基底核の姿勢保持・歩行・筋緊張保持機能)が十分に発達していないことであることにはお気づきではないようです。
 姿勢反射の獲得を基にした、子どもの体幹力・身体の発達アセスメントを、乳幼児保育・教育関係者が認識していただきたいと思います。
 母(保育者)子の身体づくりを基盤とした子育て支援・乳幼児保育・体育教育(コアリズムなど)が緊急課題です。
 保護者・指導者も柔道を習うことがお子様の身体能力アップとなることを期待しているわけですが、十分な基本的な身体能力を獲得していない児童・生徒がいることも認識した上で、雑巾がけなどで十分な基礎体力づくりの必要性を生徒、保護者に説明し、一歩ずつ関わっていかなければならないのが現状だと思います。
現在の乳幼児健診では、乳児期にハイハイしなくても、寝返りが片方しかできなく、寝返り移動(腹横筋・腹斜筋などをつかっての体幹の立ち直りを獲得する)していなくても、最終的に独歩できれば問題になりません。
 反り返りの強い赤ちゃんをDystonic baby、中枢性協調運動障害児として20年前は外来で経過観察となったが、不器用は個人差の範囲で、療育せず、脳性麻痺になることはなかったと小児科の乳幼児健診の本(吉岡2009)に書かれています。


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昨年(2011年)の12月27日に横浜地裁で原告勝訴の判決の出た横浜市立奈良中柔道部事故の民事提訴ですが、被告である横浜市、神奈川県は控訴をしないことを6日までに決定したという報道が入ってきました。

続報が入りましたら、あらためて記載をしていきますが、第一報として以下のリンクをご紹介しておきます。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/01/06/kiji/K20120106002380620.html


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【2012/01/07 00:31】 | 柔道事故裁判
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