2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
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ニューヨークタイムズ紙とインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙において日本の柔道事故問題が非常に大きくとりあげられました。
我が家の事例についても記事のトップに大きな写真入りで紹介されました。
「Japan Confronts Hazards of Judo」

過去においても、多くの海外メディアがこの問題を取り上げています。
日本の柔道事故の多さは、既に国際的に感心を集める問題である事に日本の柔道界が気づかれる事を願います。

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【2013/04/18 12:10】 | 未分類
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全国柔道事故被害者の会を設立し、その活動の中で、私は常に事故を防ぐのは指導者次第だと言い続けてきました。
しかし、同時に多くの指導者の方が安全の知識を欠いたままで指導をされている現実にも直面をいたしました。

柔道で命にかかわる重大事故の大半は回転加速力による脳損傷(加速損傷)であるにも関わらず、その知見、発生機序については、被害者の会が2010年6月に第1回目のシンポジウムを開催し、そこで柔道による脳損傷の危険性を訴えるまで、全柔連ですらその事を認識されていませんでした。
多くの柔道家の方は、頭を打たなければ頭部事故は発生しないという認識を持たれており、そして、それは今でもまだ変わっていないのではないかと思っています。

また、多くの柔道の指導現場において極めて暴力的な指導が行われていることも解りました。
我が家の事例でも、指導中に平手で殴る、蹴るなどの暴力行為が元顧問によって日常的に行われていました。
多くの場合、これらは悪しき風習として看過されたままでした。
暴力をもって指導をする人間に、安全への配慮など出来る訳がありません。

指導者に医学的な知見があり、安全への真摯な配慮さえあれば、多くの事故は防げるのです。
再三このブログでも取り上げている通り、フランスの事例がそれを証明しています。
指導者の質の向上、それが何よりも今の日本の柔道に求められているものです。

ただ、この事を訴えながらも、指導者が自らの意識を変え、暴力を排除し、指導方法を抜本的に見直すには、長い年月がかかるだろうと個人的には思っていました。50年かかって、それができるかどうでかさえ疑問であると悲観的に推測をしていました。

しかし、今、日本の柔道に大きな変革のチャンスが到来しています。
特に、昨年の柔道女子代表選手の暴力問題の告発以来、日本の柔道界は内外から大きな変革を求められています。
そして、今、この機会に、すべての膿を出し切り、襟を正すことが出来れば、日本の柔道は大きく生まれ変われると思っています。

この機会に、全柔連が暴力を徹底的に排除し、安全意識を徹底することができれば、私が50年以上かかるのではないかと危惧をしていた指導者の意識改革が極めて短期間で出来るはずです。

これは、日本の柔道の未来に関わる問題だと思います。
その事を、全柔連はどれほど認識されているのでしょうか。

日本の柔道人口は年々、数千人の規模で減少しています。
被害者の会設立当時は19万人と言われていた日本の柔道人口は、今や17万人程度にまで落ち込みました。
これを、柔道に対するネガティブキャンペーンのせいだと捉えられている一部の柔道家の方がいらっしゃいますが、日本の柔道が、安全への配慮を考えず、旧態依然とした指導方法を変えようとしなかった結果でしかないと私は考えます。

今こそが、1881年に嘉納治五郎師が柔道を設立して以来、最大のチャンスであることは間違いありせん。
このことを本当に真摯に考えなければ日本の柔道の未来は暗いものになると私は思います。

全柔連は、2011年4月に指導者の資格制度の導入を決定し、今年度(2013年度)より柔道指導者資格制度を完全導入するとしています。
これにより新たに柔道の指導者になる方には安全講習が義務付けられました。
しかし、この安全講習は、当初30〜40時間の講習とされたものが、徐々に軽減され、今では複数日の講習と曖昧な表記に変えられています。
当初でさえ、フランスで行われている100時間を超す講習に比べて、いかにも簡易な講習内容だと危惧をしていましたが、それがさらに軽減される方向になっています。
さらに、現役の指導者の方にはこの講習すら免除され、わずか数時間の講習と実技だけで指導者資格が認定されます。

大きな変革の波が来ているにも関わらず、未だに、このような事がされているのが日本の柔道の現実です。

今こそが、変革のチャンスなのです。
このチャンスを逃せば、日本の柔道の未来は無いという思いで改革に取り組まれるべきだと考えます。

お題目だけの資格制度を導入するのではなく、暴力を完全に排除し、徹底した安全知識と医学的知識を持たせた厳格な資格制度と指導方法を導入をすることで、日本の柔道もフランス並みに安全に指導できる事を証明するのです。
それが出来ない指導者には現役の指導者であろうが、決して指導者としては認めないという強い姿勢を打ち出されるべきです。
柔道は危険なものという認識から、柔道は安全に行えると、自らの姿勢でそれを証明されるのです。

全柔連は、今が危機的状況であると捉えているかもしれませんが、この状況こそが、変革の最大のチャンスです。
今、この事が出来なければ、私は日本の柔道に未来はないと考えます。




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【2013/04/08 11:21】 | 柔道の安全について
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