2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
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横浜市立奈良中学校柔道部での事故で1審の原告勝訴の判決が確定しました。

事故は、2004年12月24日に、当時15歳だった中学三年生の男子生徒が柔道部の顧問により暴行と呼ばれてもおかしくない練習を受けさせられ、急性硬膜下血腫を発症したものです。
緊急手術の後、奇跡的に一命はとりとめられましたが、非常に重篤な高次脳機能障害に陥り、現在も重い後遺症に苦しまれています。

裁判では、横浜市と顧問側が「障害の原因は当日の柔道の練習とは無関係である」として、事故と練習との因果関係を一切認めず、全面的に争っていましたが、昨年末、2011年12月27日の横浜地裁においては、この被告側の主張を退け、顧問の行為と障害の因果関係を認め、また、顧問に事故の予見は可能であったとして安全配慮義務違反による顧問の過失を認める原告勝訴の判決がでていました。

この判決に対し、被告の神奈川県と横浜市は「判決を覆すだけの新たな事実が出る可能性は低く、顧問教諭の重過失や故意性が認められたわけではない」とし、控訴を断念していました。

原告側は「事故のとの因果関係」「顧問による過失」等の原告側の主張が認定された勝訴判決であったものの、事故は顧問による制裁目的での暴行であったとする主張が認められなかった事から、控訴準備もされていましたが「裁判が続く以上息子(被害者男性)の精神状態が安定しない」として控訴しない方針を固められたものです。

ご苦労の多い、非常に長い裁判であったと思います。
原告側のご家族としては、様々な思いもおありかと思いますが、何よりもご子息の精神の安定をはかりたいというお気持ちの上でのご判断であったと推察いたします。

横浜市教委は判決が確定した場合「学校管理下の部活動中に起きた事故であり、原告側に連絡を取り謝罪したい」と、被害者男性に謝罪する意向をしめしていますが、一方、加害者の柔道部顧問については「故意性や重過失が認められなかった」として処分をしない方針という事です。

顧問による故意性や重過失が認められなかっただけで、顧問の過失自体は認定されたているのですから、当然この顧問に対しては適切な処分が必要ではないかと私は思います。

昨年末の判決後、勝訴を電話で伝え聞いた被害者の男性は「これで先生は謝ってくれるのかな」と話したという事です。
横浜市と顧問教諭は、この言葉を重く受け止め、真摯に謝罪をしていただきたいと思います。
そして、柔道と事故との因果関係が認定されたのですから、二度とこのような事故が起こらないよう万全の安全対策を早急に講じるべきです。

以下、報道記事へのリンクをご紹介します。
(リンクは2012年1月11日現在のものです。一定の期日を過ぎると非表示となるリンク先もありますのでご注意ください)


神奈川新聞

読売新聞

朝日新聞

毎日新聞
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【2012/01/11 12:44】 | 柔道事故裁判
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