2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
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昨日(2012年3月27日)、民事提訴の第5回目の口頭弁論が行われました。
今回も関西の各地より傍聴によるご支援をいただきました。
お見えになっていただきました皆さま、いつも本当にありがとうございます。心より感謝をいたしております。

一部報道により既に伝えられていますが、昨日の弁論において被告愛荘町は、和解を打診してきました。
今回はこの事について記載をしていきますが、今までの弁論を簡単に時系列でまとめせていただきます。詳細についてはリンク先の記事を参照ください。

■第1回弁論
被告元顧問:答弁書において元顧問の過失を認めず、原告側の請求を棄却すると結語。
被告愛荘町:答弁書において町側の安全配慮義務違反を認めず、原告側の請求を棄却すると結語。
http://judojiko.blog58.fc2.com/blog-entry-156.html


第2回弁論
被告側による訴状の認否。
被告元顧問:康嗣の受身の技量に問題はなく、練習は適切なものであり、安全配慮されたものであったと主張し、元顧問の過失を否定。
被告愛荘町元顧問の主張と同主旨であるとしながら、元顧問の過失認否については何故か保留
http://judojiko.blog58.fc2.com/blog-entry-175.html


■第3回弁論
被告元顧問過失否定のまま主張を変えず
被告愛荘町:康嗣が死亡した原因において、既往症との関係が予見可能性、結果回避可能性の判断に影響すると主張し、死亡原因が柔道によるものでは無い可能性がある事を示唆し、既往症のカルテ提出を原告側に請求
http://judojiko.blog58.fc2.com/blog-entry-189.html


■第4回弁論
被告元顧問:町側が元顧問の過失を認めるが、元顧問側は過失否定のまま主張を変えず
被告愛荘町:前回、既往症のカルテの提出を求めていながら、突如として元顧問の過失と町側の管理責任を認め、以降過失については争わず、損害論についてのみ争うと主張。
http://judojiko.blog58.fc2.com/blog-entry-212.html


上記までが、前回までの簡単な被告側の主張の流れになります。
これを見ていただいただけで、被告側の主張にまったく一貫性が無いことがお解りになっていただけるかと思います。
特に、当初は原告側と完全に争う姿勢を示し、既往症のカルテの提出まで求めていながら、突然の方針の転換には、被告側の誠意のかけらも感じず、ただただ呆れるばかりです。

今回の第五回弁論では、被告愛荘町は、損害論においても過失相殺などは求めないと主張し、被告愛荘町側から原告と和解の協議に入りたいと申し入れがありました。
ここで被告側が求めないと言った過失相殺とは、死亡した康嗣の側にも何らかの過失があり、その過失分を損害賠償額から差し引くというものです。
過失相殺を求めないという言い方では、本来なら存在する権利を放棄するという捉え方にもなりますが、そもそもこの事故において、康嗣の側に過失があるはずがないのですから、過失相殺は求めないのではなく、過失相殺は存在しないとした方が正しいのです。

被告元顧問については、前回まで過失を否定していたにも関わらず、今回の弁論では被告愛荘町側と同意であるとし、今までの主張を手のひらを返したように翻し、自らの過失を認め同様に和解を求めてきました。
おそらく、元顧問個人に対しての損害請求については愛荘町が支払う事になるのでしょうから、元顧問は早々に主張を翻し、自らの過失を認めた方が得策だと判断をされたのだと思います。

私達は、和解の協議につくことは了承をしました。
ただし、あくまで協議につくだけであり、和解そのものに応じるかどうかについては未定です。

被告側から原告に和解を求めるならば、今までの愛荘町や元顧問が行ってきた主張が事実に反するものであった事を認め、真摯に謝罪をする事が必要です。
そして、和解条件のハードルは極めて高く設定します。

元顧問については、「練習は安全に配慮され、指導方法に何ら問題はなかった、当日の康嗣の様子も普段と変わらず自分が乱取りをするときもフラフラしていなかった、投げる時も優しく投げた、また日常的に生徒に暴力(体罰)をふるう事はなかった」等々と主張してきたのですから、その主張の嘘を認め、自らの過失を認めなければ、和解に応じる訳にはいきません。
町についても同様です。まず、事実に反した主張で原告側と争う姿勢を示した事自体を謝罪してもらわなければいけません。
また、今まで学校長や秦荘中の教員、愛荘町の教育委員会や教育長が行ってきた主張や証言の嘘や誤りについても言及していきます。

学校長が保護者会で全校の保護者を前にして「元顧問の練習は適切であった」と説明した事、教育町が「元顧問による体罰はなかった」と主張した事、またその元顧問の体罰を秦荘中の学校長や教師が知らなかったという事、これらの主張や証言が事実に相反するものであることを認めなくてはなりません。

原告側から求める和解条項には、これららの事を盛り込み、
・死亡事故の原因は元顧問による不適切極まりない柔道の指導によるものである事。
・元顧問には事故の予見が可能であり、安全配慮義務違反があった事。
・事故の起こる環境が学校全体として看過されていた事。
・このような不適切な指導、事故の起こる環境が看過されていた事に対する管理者責任、使用者責任を認める事。
・その上で、このような事故が起こらないための環境面を含めた具体的な対策を提示する事。
等々について言及して行きたいと思います。

そして、これらの事を認めた上で、真摯に謝罪を行うという事が、少なくとも和解に応じる最低の条件であり、この事が認められなければ、和解には応じず、裁判の場において被告側の過失を認めさせるべく判決を求めていく事になるかと思います。


最後に、和解協議のテーブルにはつきますが、これによって刑事告訴の手を緩める事は決していたしません。
刑事告訴については、検察の早期起訴を求めていきます。

第1回目の和解協議は、2012年5月30日に非公開で行われる予定です。

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【2012/03/28 12:39】 | 民事提訴
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