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2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
事故の経緯の最後は、一宮顧問に返し技で投げられた直後から救急搬送されるまでの様子について記載する。
時間経過などは学校側の作成した資料をベースにしてある。

16:20頃
・(意識を失い、倒れた康嗣に) 一宮顧問が服を脱がして、水をかけて呼びかける。

頭から足にかけ、全身に水をかけたのだという。
最初、1年生がペットボトルに組んでおいた水を2本かけ、それが無くなると 一宮顧問が生徒に汲みに行かせた。
かけられた水はペットボトルで5.6本。

最初、 一宮顧問は、熱中症だと思ったのだ。
なので、全身に水をかけた。
搬送された病院の看護士の方が、衣服が下着まで、ずぶぬれだった事に驚いていたという。
この事は、当日、練習に参加して指導を行っていた部外者のN氏も聞取り調査の中で、最初は熱中症を疑ったと証言している。

学校の説明は以下のように続く、

・ 一宮顧問が1年生の○○君に指示し、他の先生を職員室に呼びに行かせる。
・ 一宮顧問は、こうじの舌を出しタオルをつっこんでいた。


一宮氏は、次にてんかんを疑ったのだ。
これは、N氏の聞取り調査の中でも明らかになっている。

ちなみに、このN氏の聞き取り調査、事件後2ヶ月を経てから行われた聞取り調査であるが、この聞き取り調査の内容が、お友だちである一宮氏を庇うひどい内容になっている。機会があれば、紹介することもあるだろう。

そして、この間、 一宮顧問は康嗣の頬を平手で何度も打ち続け、意識を覚醒させようとしていた。

全柔連の安全指導の手引き書に、

覚醒か、昏睡かの意識状態を確認します。
その際、ゆす ったりせず、軽く肩をたたきながら声をかけます。


とあった事を思い起こして欲しい。
脳損傷を起こしている相手の頬を打ち、頭を揺らすという行為がどのような事に繋がるか、彼にはその程度の知識もなかったのだ。

全柔連の安全指導の手引き書に記載されていた、初心者への配慮も、受身の指導も、適切な休息も、相手に応じた乱取も、事故後の処置すらも、何一つ、彼には解っていなかったのだ。


16:22頃
・職員室から他の先生が来る前に、たまたま通りかかったか宇賀教諭が119番する。

この時、宇賀教諭はたまたま、通りかかったのだ。
そして、この時に、宇賀教諭のほうから救急車を呼ぶかと一宮顧問に尋ねたという。
この時、たまたま宇賀教諭が通らなかったら、救急車の要請は更に遅れていただろう。

16:28頃
・救急車が秦荘中学校に到着

救急隊が到着した時にはすでに、康嗣の瞳孔は散大し、救急隊の呼びかけにも応じなかった。

16:40頃
・救急車が秦荘中学校出発

救急車に同乗したのは、一宮顧問と谷田学年主任だったという。
搬送中も、康嗣の瞳孔は散大し、救急隊の呼びかけにも応じず、重篤な状況であると同乗した一宮顧問と谷田学年主任に救急隊より説明があった。

中学校からは、私の実家に電話があった。
中学校は、最初妹の携帯に連絡をいれたが、出なかったので実家の方に電話をしたと説明をしたが、妹の携帯に中学からの着信履歴はなかった。

実家でその電話を受けたのは、私の母(康嗣の祖母)だった。
私の母が、妹の携帯に連絡をいれた。

妹は、秦荘中学校に電話をいれ、事情を聞こうとしたが、その時電話に出た中学校の職員は、
「留守番の者だから、解らない」と言ったのだそうだ。
これほど、重大な事故が起こっていながら、電話に出た職員は留守番だから解らないといったのだ。
これが、秦荘中学校の危機管理の実態だ。

妹は、一宮顧問の携帯に電話を入れた。彼は、妹からのその電話を受けた時、康嗣に付添い、救急車に同乗し、病院へ向かっている途中だった。
開口一番、一宮顧問は妹に、
「頭は打っていません!」と言ったのだそうだ。
事情も解らず、電話をかけてきた妹に、康嗣の状況などの説明もせず、まず、「頭は打っていない」と言ったのだ。

16:40頃
・救急車が彦根私立病院に到着

救急処置室で、事故当時の状況を医師から説明を求められ、一宮顧問がこれに応えた。
医師は頭部打撲について尋ねたというから、おそらく、彼はここでも「頭は打っていません!」と言ったのだろう。

その後、私の父(康嗣の祖父)が病院に到着した、そして、妹も病院に着いた。
妹の顔を見るなり、一宮顧問はここでも、開口一番「頭は打っていません!」と言ったのだそうだ。

CTを撮り、緊急手術が開始された。

妹から電話をもらった私は、この日の夜に病院にかけつけた。

これが、事故に至る全経緯だ。

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【2010/04/30 14:10】 | 事故の経緯
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