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2009年7月29日滋賀県秦荘中学校の柔道部で顧問に投げられた直後に意識不明になり、約1ヶ月後に急性硬膜下血腫で死亡した村川康嗣(当時12歳)の柔道事故の真実を明らかにし、それを多くの方に知ってもらうためのブログです。
先日記載した通り、愛荘町教育委員会の発表は体罰の有無であり、遺族の求めていた暴力行為そのものの有無ではありませんでした。

しかし、検証委員会において、殴られても「気合が入った」と肯定的に受け止めている部員が数人いたと報告された、とする報道があり、暴力行為そのものが存在した事を教育委員会は認知した事になります。
遺族が求め、そして藤野教育長が調査を約束したのは、この暴力行為そのものの有無です。
一人でも平手で殴られていた生徒がいれば暴力行為があったと認めると、記者会見の場で明言されたその教育長による調査で、何故暴力行為を体罰と置き換えなければいけないのでしょう。

教育委員会は「体罰はなかった」と報告するよりも「暴力行為はあった」と報告するべきなのです。
どうしてもエクスキューズをつけたいなら「顧問による暴力行為はあった、しかしそれを体罰であるとは認識していない」とするべきです。


私が、一宮元顧問の暴力行為にこだわるのには理由があります。
暴力行為に踏み込まなければ、安全対策ができないからです。
柔道界には、暴力的な指導を是とする人々がいます。この事を否定できる柔道関係者は1人もいないはずです。(もちろん、暴力的な指導を否とする方もたくさんいます)

柔道事故の根底にあるもの、その一つは一部の柔道指導者の暴力的な体質だと私は思っています。
このような悪しき風習を柔道界からなくさなければ、本当の安全対策はできないと、私は思っているのです。

愛荘町は、先の報告書で顧問の指導が不適切であったとしました、しかし、その不適切な内容に暴力的指導があったことには一切触れられていません。
これでは、駄目なのです。

日常の暴力的な指導は、間違いなく安全への配慮を阻害する要因です。
指導者の暴力行為への恐怖は、中学生であるなら尚更、限界を超えても休むことができない風土を育み、危険回避を阻害するのです。


このブログで何度も記載をしてきた通り、事故の遠因は間違いなく日常の指導の中にあるのです。
そのような暴力的な指導が日常的に行われていた事が、柔道部における安全配慮を疎かにし、そしてそれが、強行で限界を超えた間違った指導に繋がるのです。

ここに踏み込まなければ、本当の安全対策など出来るわけがないのです。

しかし、この事に踏み込んだ時に、もう一つの大きな問題が発生しました。
学校や教育委員会が事実を隠蔽しようとする、教育現場の闇の問題です。

福島県の須賀川事件の時も、学校や教育委員会によって同様の事が行われました。

秦荘中学校も同様です。
顧問の暴力問題に触れられると学校及び教育委員会の管理責任が問われるからか、あるいは、柔道部顧問の暴力行為が表にでる事で、何か都合の悪い事があるからか、教師全員が、暴力行為を「見ていない」と否定しました。
暴力行為を直接見た柔道部の幅顧問の教師さえも、この事実を否定し、隠蔽しているのです。

本来、生徒を守るべき教師が、保身のために平気で生徒に不利益な嘘をつくという事。
このような嘘を平気でつける人間がこの国の教育者の中にいる事、そして、そのような人物達が生徒を指導し教育をしている事、さらに学校を指導する教育委員会までもが同様に事実を隠蔽しようとする事、これらは、日本の教育現場の、非常に恐ろしい闇であると思います。

秦荘中学校の柔道部においては、顧問による暴力行為が日常的にあったにも関わらず、それを体罰の定義に置き換え、体罰はないといするその姿勢。
秦荘中学校と教育委員会が、異常なまでに執拗に、暴力行為を否定し、隠蔽し、その事実を公にしたくないのには、それなりの訳が有るのだと私は推測しています。

遺族は、検証委員会での教育委員会からの報告を受け、以下の要望書を愛荘町及び検証委員会委員長に送付しました。

愛荘町長 村西俊雄殿
町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会委員長 村田正夫殿
2010年8月12日

「町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会」に関する要望書

8月11日に再開された町中学校柔道部事故検証・安全対策委員会にて愛荘町教育委員会が報告をした一宮元顧問の暴力行為につき、以下要望いたします。 



1. 体罰ではなく、暴力行為の有無について再調査を依頼する。
2. 上記につき、全校生徒に対しても無記名式のアンケート調査を行う事。
3. 上記調査を、中学校・教育委員会がするのではなく、検証委員が主導して行う事。
4. 調査内容については、遺族に書面にて報告をする事。
以上

7月14日の記者会見の席上で、遺族が調査を依頼したのは「暴力行為」そのものの調査であり「体罰」の有無の調査ではありません。
本来「暴力行為」=「体罰」のはずですが、以前より、平手打ち等は指導であり体罰ではないとする主張を北村秦荘中学校長がされています。
したがって、記者会見の場では、体罰であるかどうかの判断はさておき、暴力行為があったかどうかについて調査依頼をしたものです。これについて、藤野教育長は暴力行為の有無の調査を了承しています。
また、遺族の調査により明らかに暴力行為があったと証言をされている生徒がいます。事実の食い違いを放置したままでは、あるいは一方的な情報のみを信じては、正しい検証は行われず、正しい安全対策は出来ません。

今回の調査内容は、遺族の依頼した調査内容と根本的に違うため、再調査を求めます。

また、記者会見当日、藤野教育長は全校生徒に対して、調査を行う事を約束されていますが、調査が行われたのは秦荘中学校の教職員と柔道部に在籍、または在籍していた生徒に対して行われたのみです。
全校生徒に対して、暴力行為があったか、暴力行為を目撃したかのアンケート調査を行う事を要望します。その際、生徒の自由意志を尊重するため、アンケート調査は無記名で行う事を要望します。

また、上記調査は中学校・教育委員会が行うのではなく、検証委員が調査を行うことを要望します。


一週間以内に文書による回答をいただけますようお願いいたします。



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【2010/08/14 10:31】 | 愛荘町の説明・対応
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